2020年11月07日(土) 東北楽天vs埼玉西武24回戦(最終戦)

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今井達也投手はなぜ四球で自滅するパターンが増えたのか?!

今日の試合、筆者が注目したいのは2つのポイントだ。1つ目は言うまでもなく今井達也投手の乱調。そして2つ目は4回表の木村文紀選手の送りバント失敗の場面。まず今井投手に関しては本当に四球が多い。今日の登板を終えての今季今井投手の与四球率は7.59だ。これではあまりにも多過ぎ、今日のように初回から試合を壊してしまったとしても不思議はない。ではなぜ今井投手はここまで制球に苦しんでいるのだろうか?

筆者が思うに、好調時の今井投手のフォームと比較をしていくと、最近はステップした後の左太腿の立ち方がやや大きいように見える。そのために重心が僅かに上がってしまい、相対的にリリースの瞬間に肘が下がっているように見える。こうなってしまうと下半身が腕の振りに振り回されるようになり、土台が不安定な状態で投げざるを得なくなる。

プロに入ってから上半身の筋力を大幅に鍛えたのだろうか。今井投手が本当に伸びのあるボールを投げていた頃と比較をすると、下半身の粘りよりも、上半身の強さでボールを投げるフォームになっている。上述した太腿がやや立っているという点がまさにその典型だ。太腿が立って左膝が伸びれば伸びるほど、球速は僅かにアップする可能性はあるが、制球力に関してはどんどん不安定になっていく。今井投手の制球力低下はこの左膝にあると見て間違いないだろう。

つまり来季今井投手が安定した制球力を見せるためには、左太腿をもっと水平に近付け、左膝の曲げ具合をあと少し深くすることが必要だと筆者は見ている。本来であれば今季は高橋光成投手と共に二本柱として表裏ローテの一番手を務めなければならない今井投手であったわけだが、結果的には不振による2軍降格を経験したり、1軍で投げても四球で自滅するパターンが多くなってしまった。このような結果を鑑みても、今井投手はそろそろパーソナルコーチと契約を結ぶべき時期に来ているのかもしれない。

ベテラン選手にあってはならないミスをしてしまった木村文紀選手

さて、もう一つのポイントは木村文紀選手の送りバント失敗だ。確かに走者二塁一塁でのバントは簡単ではない。だが問題なのは、これがあくまでも送りバントであったということだ。つまりボール球に手を出す必要はなかった。にも関わらず木村選手は初球内角高めの完全なボール球を見逃すことができなかった。これだけ高いボールをバントしてしまっては、当然転がすことは難しい。

結果的に捕手への小飛球となり、戻れなかった森友哉捕手も二塁でアウトになってしまった。そして無死二塁一塁というチャンスが一瞬で二死一塁と萎んでしまう。木村選手の打率は.227と非常に低い。これだけの低打率で、高めのボール球でのバント失敗で併殺というのは、レギュラーとしては非常に物足りない。仮に転がせればバントを失敗したとしても一死二塁一塁という状況を維持できたかもしれない。だがビハインドで、しかもCS進出をかけた大事な一戦でのこの凡ミスは、後々首脳陣が木村選手を起用することに対しても不安が生じてしまうのではないだろうか。

現状.227でも木村選手を起用せざるを得ないチーム事情がある。他の若手外野手に期待を寄せたいところではあったが、まだ勢いのある若手外野手は出てきてはいない。ちなみに首脳陣の木村選手への信頼も薄らいだようだ。このバント失敗の直後、ライトは愛斗選手に入れ替わっている(実際には怪我による交代であったようだ)。木村選手は今季32歳ともう若くはない。この年齢でこのようなミスをしていては、来季与えられるチャンスは大幅に減ってしまうだろう。

木村選手はこのまま終わってしまうのか、それとも来季こそは期待に応えてくれるのか。ここまでは辻監督の期待も大きく下位打線で重用されて来たが、若手外野手が育ち始めている今、来季はそうチャンスは多くならないだろう。そうなると木村選手の生きる道は、パンチ力のある代打の切り札あたりがメインになっていくはずだ。だが代打陣が手薄なライオンズにとっては、もしかしたらこれからはライトは若手選手に競わせ、木村選手を控えに回して行った方がチームにとっても、木村選手にとっても、今後の最善となるのかもしれない。

埼玉西武ライオンズ元1軍コーチ推奨!THE埼玉西武ライオンズガゼット筆者カズコーチ監修『よくわかる!投球障害予防改善法-徹底解説ビデオ』

THE埼玉西武ライオンズガゼット

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