森友哉捕手を投手を育てられる捕手へと育てるために必要なこと

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近年のライオンズは、先発投手陣がなかなか揃わないということが続いている。この状況を鑑みると先発投手の補強が必要そうにも思えるが、筆者はそれ以上にベテラン捕手の存在が必要だと考えている。

いわゆるピッチャーを育てられるキャッチャーの存在が、近年のライオンズにはいないのだ。1軍で活躍する捕手と言えば森友哉捕手、岡田雅利捕手、柘植世那捕手あたりの名前になってくるわけだが、3人とも百戦錬磨というわけではなく、捕手としての経験値は決して高いとは言えない。

例えばライオンズがまだ常勝球団だった頃には伊東勤捕手と、FAで加入した中嶋聡捕手の2人の存在があった。伊東捕手に関しては言うまでもなくまさに百戦錬磨で、黄金時代のライオンズを知る名捕手だったわけだが、中嶋捕手にしても阪急とオリックスで曲者投手たちをリードしてきた、経験値抜群の捕手だった。

その中嶋捕手も2021年からはオリックスの正式な監督に就任されたわけだが、ライオンズ時代は松坂大輔投手ら、勢いのあるピッチャーをリードするのを得意としていた。巧みな配球で相手を翻弄する伊東捕手と、投手の勢いをそのまま試合に活かせる中嶋捕手、このベテラン捕手2人の存在があったからこそ、ライオンズは黄金時代の終焉後も大崩れすることなくAクラスを維持し続けることができた。

ライオンズは出血覚悟で百戦錬磨の捕手を補強すべき

チームの頭脳とも呼べる捕手をトレードで輩出したい球団も少ないわけだが、しかしライオンズとしては多少の出血を覚悟してでも百戦錬磨のベテラン捕手を補強すべきではないだろうか。

例えばファイターズの鶴岡慎也捕手はコーチ兼任の現役捕手で、2020年は18試合にしか出場していない。打席に立ったのも僅か17回だけだった。そして今季推定3,000万円というリーズナブルな年俸も魅力的だ。

森・岡田・柘植3捕手を起用しながら育てていくということも重要だが、鶴岡捕手のような百戦錬磨の捕手を連れてきて、その横で経験を伝えてもらいながら育成速度を速めていくことも必要だと思う。

ライオンズで捕手としての能力が高かった細川亨捕手や野田浩輔捕手などはまさに、伊東勤捕手と中嶋聡捕手の横で育った捕手たちだ。仮に鶴岡捕手をトレードで獲得したとしても、鶴岡捕手が試合に出続けることはできない。だが年に20〜30試合、試合の大勢が決まった場面で登場し、その経験値の高さを若手捕手たちに見せてくれるだけでも十分だと思う。

今ライオンズに必要なのは投手を育てられる捕手の存在

森捕手にしろ岡田捕手にしろ、まだまだ投手を育てられる捕手とは見られていない。森捕手などはまさに捕手としての経験値がまだまだ高くはなく、自分の捕手としての未熟さに悔し涙を見せることさえあるほどだ。この悔し涙を優勝への糧としていくためにも、抜群の経験値を持った百戦錬磨のベテラン捕手の存在がライオンズには必要だと思う。そしてそのようなベテラン捕手から様々なことを学ぶことにより、森捕手も投手を育てられる捕手へと成長していくことができるだろう。

ライオンズは今季から野田浩輔コーチが1軍バッテリー部門を担当することになったが、しかし野田コーチはあくまでもコーチだ。コーチに教わることと、現役捕手から学べることは大きく異なる。やはり森捕手は、現役ベテラン捕手の様を見ながら自らの捕手としての能力を高めていくべきだと筆者は感じている。

かつてホークスでは工藤公康投手が城島健司捕手を育て、城島捕手は投手を育てられる強打の捕手へと成長していった。だが今のライオンズには捕手を育てられる投手の存在もない。

捕手を育てられる投手、もしくは百戦錬磨のベテラン捕手の存在があれば森捕手をはじめとしたライオンズの捕手陣の急速なレベルアップに繋がり、そしてそのレベルアップが投手陣の底上げに繋がっていくはずだと筆者は確信している。

そのためにもライオンズは森友哉捕手を起用し続けることだけにより育てようとするのではなく、他球団からベテラン捕手を獲得するなり、ジャイアンツから炭谷銀仁朗捕手を取り戻すなりして、森捕手をあらゆる方向から育てていく環境を作ってあげることが必要だと思う。

⚾️ 筆者:Kaz@Twitter

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