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髙橋光成

どうしてもあと1つ勝っておきたい髙橋光成投手

優勝争いの真っ只中にあるホークスをベルーナドームに迎えての一戦は、かなりタフな試合になることが予想されたのだが、結果は4-1というスコアでライオンズは勝つことができた。残りは「泣いても笑っても」という言葉がふさわしい3試合。明日水曜日は仙台での試合、土日は再びベルーナドームでホークス、そしてファイターズを迎え撃つ。

普通に考えれば3位を目指すライオンズよりも、優勝争いをしているホークスの方がモチベーションは高いはずだ。だがこの日はホークスもバファローズも足踏みとなり、バファローズとしては痛い一敗となってしまった。

残り4試合も残してマジック3のホークスと、首位ホークスとの差は1ゲームなのに2試合しか残っていないバファローズ。まだバファローズの連覇の可能性はあるわけだが、バファローズとしてもライオンズ同様に苦しい状況だ。

そしてこの日のライオンズは、先発投手としてホークスと対峙したのはエース髙橋光成投手だった。7回1失点という素晴らしい内容で、デスパイネ選手のソロホームランによる最小失点で投げ抜いた。球数が107球で、平時なら8回まで行ったかもしれない。だが髙橋投手は中3日で土曜日のホークス戦、もしくは中4日で日曜日のファイターズ戦に投げる可能性がある。

髙橋投手のスクランブル登板に関してはおそらくは明日のイーグルス戦次第になるのではないだろうか。現在3位ライオンズと4位イーグルスの差は0.5ゲームなのだが、万が一明日イーグルスが勝つようなことになれば、チームが後悔しないためにも3位の可能性がある限りは、髙橋投手は土日のどちらかに再び投げることになるだろう。

だが明日のイーグルス戦でライオンズが勝ち、イーグルスとの差を1.5ゲームに広げられれば、土曜日の登板はなくなるだろう。そしてその場合は対戦成績が2勝2敗ながらも対ホークス戦の防御率が2.32、WHIPが0.97と抜群の相性を誇る與座海人投手が先発マウンドに登る可能性が高いのではないだろうか。

そして土曜日のホークス戦を終えてもまだ順位が確定していなければ、日曜日のファイターズ戦は髙橋光成投手になる可能性がある。もうここまで来ればローテーションの順番など関係なくなる。まさに一戦必勝のトーナメントのような戦いになるため、エースである髙橋光成投手は中3日だろうと、中4日だろうと先発マウンドに登ることが求められる。

さらに言えば今日の勝利により髙橋投手は勝ち星を12と伸ばしたのだが、8敗しているため貯金はまだ4だ。エースとして貯金5で終えるためにもどうしてもあと1つ勝っておきたいところだろう。

千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手は20試合の登板で9勝5敗と4つの貯金を作っている。だが髙橋投手はエースでありながら、26試合に投げてまだ貯金を4つしか作れていない。もちろん打線との噛み合わせもあるわけだが、バファローズのエースである山本由伸投手が15勝5敗と貯金を10個も作っていることを考えると、髙橋投手はせめてその半分までには届かせておきたい。

しっかりと体に投資してもらいたい今後の髙橋光成投手

髙橋光成投手は、今季は学年的には26歳(2月生まれ)となるシーズンであり、まだ伸び盛りで全盛期さえ迎えていない投手だ。プロ野球選手は30歳を越えてからアスリートとしての全盛期を迎えることはまずない(成績という意味ではなく、パフォーマンスという意味に於いて)。20代で貯金した体力と技術を上手く使いながら、あとは経験値によって年齢の峠を上手く越えて行けると、40歳前後まで現役を続けることができる。

その点髙橋投手は来季はまだ27歳であり、野球選手が最も良いパフォーマンスを見せられると言われる27〜29歳という年齢に差し掛かっていく。とは言え2学年下の山本由伸投手にこれだけを差を空けられてしまうのはライオンズのエースとしては非常に寂しいため、来季の髙橋投手には山本由伸投手と同じレベルの活躍を期待したい。

今季の髙橋投手は防御率を大幅に改善したわけだが、しかし技術的にこの一年で何かがガラッと変わったわけではない。筆者から見て変わった点があるとすれば、右打者に対するスライダーがしっかりとストライクゾーンからボールゾーンに逃げていくことが増えたという点だ。勝負どころでこのようなボールを投げられる割合が増えたことで髙橋投手の防御率は改善されたと思うのだが、それでも昨季までの3点台後半から今季の2点台前半の改善を、これだけで説明することは難しい。

髙橋光成投手の防御率が改善された理由についての筆者の考察

現時点では、髙橋投手は確かに山本由伸投手に遅れを取っている。だが確実に言えることは、髙橋投手は一歩ずつエースの階段を昇り続けているということだ。一昨年よりも去年、去年よりも今年の方が良い。大きく崩れることなく、こうして成長を続けているところに筆者は大きな魅力を感じている。

ただし、野球の動作改善の専門家である筆者に言わせてもらえるのであれば、髙橋投手の投球フォームは右肩への負荷が非常に大きいのが心配だ。この特徴に関しては高校時代からほとんど変わっていないため、もしかしたら将来的には、髙橋投手には肩痛に苦しむ時が訪れてしまうかもしれない。

もちろん肩など痛めてもらいたくはないわけだが、そのようなリスクが非常に高いのが現時点での髙橋光成投手の投球フォームなのだ。だからこそ髙橋投手には肩を痛めないように、最善のケアをし続けてもらいたい。

髙橋光成投手は覚えているはずだ。引退セレモニーの際、松坂大輔投手が体のケアにしっかりと投資してくださいと語ったことを。髙橋投手にはこの言葉を決して忘れることなく、稼いだ分をしっかりと自らの体に投資しっていって欲しい。

たくさん稼いでも、それを夜の街に投資してしまうようなアスリートにはなってもらいたくはない。いや、もちろん優勝した時だけは別だ。日本一になったあとであれば、ご褒美として銀座で大人のお酒を嗜むのも良いだろう。そう、プロ野球選手であれば誰でも行けるようなキャバクラではなく、一見さんではなかなか入れないような銀座のお店に行ってもらいたい。かつての東尾修監督のように。そして他選手のように醜聞を聞かせることなく綺麗にお酒を飲んでもらいたい。

今季オフにライオンズナインが美酒を味わえる可能性は現時点では非常に低いわけだが、しかし一年後には下世話な週刊誌ではなく、スポーツ紙の一面にライオンズの監督が宙を舞う写真が掲載されるような秋を迎えられれば、ライオンズファンもやけ酒ではなく、美酒を味わえるはずだ。

今井達也

次の1敗が致命傷となりうる現在のライオンズ

ライオンズの戦いもいよいよ残すところあと5試合となった。現在の立ち位置は0.5ゲーム差で3位イーグルスを追う4位。ライオンズが勝ち、イーグルスが敗れればひっくり返るゲーム差であるため、逆転CSの可能性はまだ十分に残っている。

ただしライオンズの残り5試合に対し、イーグルスは8試合を残している。つまり両チームが5試合を終え、イーグルスが3試合を残した段階で0.5〜1.0ゲーム差だった場合、イーグルスが残り3試合に勝つことでライオンズのCS出場の可能性はなくなる。そういう意味では現時点の0.5ゲーム差は、まだ可能性があると喜べるほど小さな差ではない。

ライオンズとしては、残り5戦5勝という結果を目指していかなければ、CS出場の可能性は上がらない。そして次の1敗が致命傷となりうるため、とにかく一戦必勝のスクランブル体勢で挑むことが求められる。

ライオンズ残り試合

9月24日(土)/札幌/ファイターズ戦/松本航投手

9月27日(火)/ベルーナ/ホークス戦/髙橋光成投手

9月28日(水)/楽天生命/イーグルス戦/今井達也投手

10月1日(土)/ベルーナ/ホークス戦/髙橋光成投手

10月2日(日)/ベルーナ/ファイターズ戦/松本航投手今井達也投手

ホークスとの2試合に先発が見込まれる髙橋光成投手

まずエース髙橋光成投手だが、次回の登板は9月27日のホークス戦が濃厚となっており、その後中4日で再びホークス戦に投げる可能性が高い。髙橋投手自身は今季、ホークス戦を得意としているわけではない。3試合に投げて1勝2敗、防御率は3.00とまずまずの数字なのだが、しかしWHIPを見てみるとホークス戦は1.56となっている。この数字は悪すぎる。

つまり高橋投手はホークスに対し1勝2敗3.00と大崩れはしていないのだが、1イニングあたりに出す走者の数が1.56人となっており、いつも走者を背負って投げているような状況で、いつ崩れてもおかしくはない内容だったのだ。

ここで一旦與座海人投手のホークス戦の数字を見ておくと、今季は5試合に登板して2勝2敗、防御率は2.32、WHIPは0.97だった。0点台のWHIPはスーパーエース級であり、與座投手がホークスを苦にしていないことがよく分かる。この数字だけを見るならば、10月1日のホークス戦はここまで10勝7敗と好成績を残している與座投手を当ててもいいのかなとは思う。

だがライオンズの首脳陣としては髙橋投手を「ホークスに勝てるエース」に育てるため、あえてホークス戦は2試合とも髙橋投手をぶつけようとしているのかもしれない。だとすれば、その考え方は筆者も大いに賛成だ。とにかくライオンズに必要なのはホークスのエースに勝てる絶対的エースなのだから、髙橋投手をそのような投手に育てようとする起用法は支持したい。

そしてこのホークスとの2試合は、もし髙橋投手が不安定な姿を見せたら、すぐに與座投手にスイッチするという起用法になっていくのだろう。

当日移動で敵地に乗り込むイーグルス戦

9月28日(水)のイーグルスとの直接対決は、今井達也投手の復帰登板が濃厚だ。先日のファームでの登板では桁違いのピッチングを披露しており、体調面はもう万全そうだ。

今井投手は今季はほとんど1軍にはおらず、8試合で4勝1敗という数字にとどまっている。今季は大車輪の活躍を期待されていただけに、怪我があったとはいえ数字としては及第点にさえ至らない。

それは今井投手も十分分かっているはずで、28日は初回からエンジン全開で投げてくるはずだ。多少ボールが暴れたとしても、ここは力でねじ伏せる圧倒的なピッチングを披露してもらいたい。

そしてこのイーグルスとの最終戦が実は少し厄介で、前日にベルーナドームでホークスとの激戦を戦ったのちの仙台への移動となるのだ。もちろん今井投手に関しては前乗りして仙台で落ち着いて調整できると思うのだが、野手陣やリリーフ陣に関しては辛い当日移動となる。ちなみにイーグルスは京セラドームから移動してきてのホームゲームだ。

ここが当日移動となるのか、ホークス戦後の試合後移動となるのかは筆者には分からないが、どちらにしてもタフな移動日試合となることだけは間違いない。

だからこそその野手陣やリリーフ陣の負担を考え、今井投手には1人で9回を無失点で投げ切る活躍を見せてもらいたい。このイーグルスとの直接対決でしっかりと勝つことができれば、イーグルスの残り試合への戦意を削ぐこともできるかもしれない。

山川選手へのマークが今まで以上に厳しくなるであろう残り5試合

残り5試合はほとんどトーナメント同様の戦いとなっていく。まさに短期決戦の戦い方を求められるわけだが、現在のライオンズは短期決戦には滅法弱い。短期決戦は投手力が物を言うのだが、その短期決戦で実績を挙げている投手がいないのだ。

戦い方としても山川穂高選手のホームラン頼みであることが今季も多く、山川選手の調子が良ければ勝てるが、山川選手が調子を落とすとまったく勝てなくなってしまう。これに関しては完全に辻発彦監督の戦略ミスであり、それが分かっている相手チームも残り試合ではいつも以上に徹底して山川選手をマークしてくるはずだ。

残り5試合中2試合は最下位が確定しているファイターズ戦であるため、モチベーションの強弱を考えばライオンズとして やや戦いやすいだろう。ただし今季ここまでのファイターズ戦は12勝10敗と互角に近い戦績であるため、決して油断することはできない。

ホークスに関してはリーグ優勝がかかっており、イーグルスに関してはCS進出かBクラスかという、ライオンズと同じ立ち位置にある。つまりこの両チームとの3試合は今まで以上にタフなゲームになるということだ。ホークスにしてもイーグルスにしても死に物狂いで向かってくるはずだ。

そんな状況の中、山賊打線が崩壊しているライオンズが勝つにはやはり髙橋光成投手と今井達也投手の働きが鍵となる。このふたりが相手に先制点を与えないことがとにかく重要だ。

今井投手は今季イーグルス戦には1試合のみ投げており、7回途中まで投げて無失点と好投し、1勝を挙げている。そしてWHIPは驚異の0.60だった。この相性を考えればきっとやってくれると思う。しかも舞台も好投した時と同じく楽天生命パークだ。

辻発彦監督に見せてもらいたい執念の采配

残り5試合はもはや「選手が頑張れば勝てる」という段階ではない。短期決戦同様のこの5試合は選手が頑張ることはもちろん、それ以上に重要になってくるのが戦略ミスや戦術ミスをなくすことだ。例えば打者1人継投が遅れればそれが致命傷になってしまう。

そのため継投策しても代打策にしても、残り5試合は比較的早い段階で手を打ってくるはずだ。少なくともここまでのレギュラーシーズン同様の戦い方では、この5試合を乗り切ることなどできはしない。

辻監督には最後の意地を見せ、執念の采配というものを見せてもらいたい。監督が今まではほとんど見せなかった燃えたぎるようなそんな執念を見せれば、選手も意気に感じ好不調など関係なくしっかりと自分の仕事をしてくれるだろう。

そして源田主将を中心にチームが一丸となれば、残り試合も5戦5勝で乗り切れるはずだ!

髙橋光成

エース道を説ける選手がいなくなってしまったライオンズ

髙橋光成投手が絶対的エースへと進化すれば西武は負けなくなる!〜前編〜

他球団のエースが憧れるようなエース道を持った投手は今のライオンズには一人もいない。髙橋光成投手は確かにライオンズのエースだが、しかし他球団のエースピッチャーが髙橋投手に憧れているとは思えない。

だが西口文也投手、松坂大輔投手、涌井秀章投手らは他球団のエースや投手たちにリスペクトされていた。例えばライオンズ内での話をすれば、西口投手はアマチュア時代は渡辺久信投手に憧れていた。そしてその西口投手に憧れてプロ入りしたのが岸孝之投手だった。同様に横浜高校繋がりである松坂大輔投手に憧れてプロになったのが涌井秀章投手だった。だがその後が続いて来ない。

菊池雄星投手にしても決して人望がある選手ではなかったし、何よりも上位チームにはまったく勝てない投手だった。2017年には16勝6敗と貯金10の壁を越えているが、しかし首位・2位のチームにまったく勝てない中でのこの数字には、大きく見える数字ほどの価値はなかった。

髙橋投手はかつての絶対的エース西口文也現2軍監督の指導を受けているのだが、投球術だけではなく、エース道というものも西口2軍監督から学んでもらいたい。いや、もちろん難しいのは分かっている。髙橋投手は1軍のエースであり、西口文也監督の居場所は2軍なのだから。

しかし髙橋光成投手が絶対的エースに進化できない限りは、ライオンズが常勝球団の座に戻ることはできないだろう。いつでもAクラスとBクラスを行ったり来たりのチームにしかなれないはずだ。そしてたまに優勝をしても、絶対的エースがいる球団にCSで敗れてしまう。

ライオンズはいつまでもこんなことを続けていてはいけない。もはやエース道を若手に教えてあげられる内海哲也投手は現役を退いてしまった。やはり一番良いのはエース道を知る現役選手が、それを若きエースに語り継ぐことだ。コーチが選手に教えるよりも、この方がよほど効果があることは球界ではよく知られている。

今季パ・リーグの顕著な投高打低の原因はこれだ!

今季、パ・リーグでは投高打低の傾向が顕著に表れている。筆者は、髙橋光成投手の防御率の改善はこれが理由だと考えている。山川選手などは少し前に「間違いなく飛ばないボールに変わった」と公言していたが、NPBはボールは変わっていないと言っているし、メーカーの反発係数の測定値を見てもしっかりと規定値に収まっている。ではなぜプロ野球では今投高打低となっているのだろうか?

その理由はやはりコロナ禍による実践不足だと言えるだろう。実践不足や対戦回数が少ない場合、圧倒的に投手が有利になる。例えばオープン戦などはまさにそうで、コロナ禍前であっても全打者が実践不足状態であるオープン戦では多くの投手が好投することができる。

打者は、しっかりと実践を積んでいても打率.300を打つのがやっとなのだ。しかしコロナ禍は今年で3年目となり、実践不足も少しずつじわじわと3年分が積み重なってきているのだ。その結果が顕著に出始めたのが今季なのだと筆者は考えている。

つまり髙橋光成投手が大幅にレベルアップして防御率が改善されたのではなく、打者の積み重なった実践不足のおかげで髙橋投手らの防御率が改善した、というのが実際のところだろう。

実際昨季と今季の髙橋投手を見比べても、大幅に変わった要素というものがあまりない。それなのに防御率が大幅に改善したというのはおかしな話なのだ。筆者は野球の専門職に就いているためつい厳しい目で見てしまうのだが、もし打者の実践不足が完全に解消されたなら、髙橋投手はよほど大幅にレベルアップをしない限りは2点台の防御率を維持することはできないだろう。

ただ髙橋光成投手はまだまだ完成された投手ではない。学年的には今季は26歳となるのだから、確かにそろそろ完成を迎えてもらわなければ困る。だが現実としてはまだまだポテンシャルを残しており、フォームにしてもピッチングスタイルにしても完成にはまだ程遠く、伸び代まだ十分に残っているのだ。

何かきっかけがあれば髙橋投手は覚醒する。これが筆者の考えなのだが、そのきっかけを与えられるのはやはり西口文也2軍監督なのだろうか。

シーズン中に西口2軍監督に教えを乞うことは難しいが、秋季キャンプや春季キャンプでは西口2軍監督にアドバイスをもらえる機会も多少は増えるだろう。ただし、春季キャンプで髙橋投手に春野にいてもらっては困るのだが。

髙橋投手が、今シーズンを来季に繋げられるかどうかは一週間後のホークス戦にかかっていると言える。この試合で好投して12勝目を挙げられれば、2023年はさらなるステップアップを目指せるだろう。

だが逆にQSさえクリアできないようなピッチングであれば、「どうして勝てなかったんだろう?」という低いレベルに逆戻りしてしまう。

ライオンズのエースは二桁勝てればそれで良いというものではない。ライオンズの真のエースになるためには沢村賞が必要だ。西口投手、松坂投手、涌井投手はいずれも沢村賞を受賞している。だからこそ髙橋投手にも12〜13勝という絶対的エースではなく、並のエース級程度の数字を目指すのではなく、ライオンズのエースとして本気で沢村賞を目指してもらいたい。

もちろん沢村賞など狙って獲れるものではないが、しかし少なくともノミネートされるレベルの投手になっていかなければ、髙橋投手は並のエースとして覚醒せぬままプロ野球人生を終えてしまうだろう。

だが髙橋投手にはその程度で終わってもらいたくはない。ようやくライオンズのエースと呼ばれるようになったのだから、その安寧を維持しようとするのではなくあえて茨の道へと進み、さらに一段も二段もレベルアップし、絶対的エースの仲間入りを果たしてもらいたい。

そうすればライオンズが1シーズンに二度も7連敗を記録することなどなくなるはずだ。そして何よりも、CSで相手エースを打ちまかして日本シリーズに進出できるはずだ。

髙橋光成

髙橋光成投手は確かにライオンズのエースだ。だがしかし

ようやくライオンズの連敗が7で止まり、それを止めたのはエース髙橋光成投手だった。イーグルス打線に8安打を許しながらも8回1失点、しかも無四球による130球の熱投だった。コロナ禍以降ライオンズの投手がここまでの球数を投げるのは非常に珍しいわけだが、エースである上はやはりリリーフ陣を休ませて勝つことが求められる。

今日の試合で髙橋投手は2年連続で11勝となった。来週はおそらくベルーナドームでのホークス戦に先発すると思うのだが、ここで何としてもキャリアハイとなる12勝目を挙げてもらいたい。それが全西武ファンの願いだ。

筆者は常々、今のライオンズには絶対的エースはいないと書いているのだが、その考えは今も変わらない。髙橋投手は確かに現状エースだと思うのだが、例えば他球団の山本由伸投手や、千賀滉大投手のような絶対的エースとは呼べない。絶対的エースというのは、エース対決で負けない投手のことを言う。

昨季の髙橋投手は防御率3.78で11勝9敗、今季はここまで2.24で11勝8敗となっている。11勝を挙げているとはいえ、貯金は3つだけだ。今季山本由伸投手が14勝5敗と、一人で貯金を9つも作っているのとは対照的だ。

もちろん髙橋投手は昨季と比べると飛躍的に防御率が改善し、今季は好投しながらも援護に恵まれずに勝ち星を得られなかったこともあった。だがそれでも、もし髙橋投手が相手投手よりも先に失点していなければ負け数は増えない。

髙橋投手が今背負う番号は13番だ。これはかつての絶対的エースであった西口文也投手が背負っていた番号で、髙橋投手自身西口現2軍監督に師事し技術を磨いていった。だがそれでもまだ絶対的エースの域には至れずにいる。

絶対的エースの目安はキャリアイヤーでの貯金10

現時点、ライオンズの最後の絶対的エースは涌井秀章投手だ。岸孝之投手ももちろん素晴らしいエースピッチャーだったわけだが、しかし筆者は岸投手を絶対的エースと見ることはなかった。涌井投手が抜けた後は岸投手がエースとなったわけだが、やはり髙橋投手同様、絶対的エースの域には至らないままイーグルスへと移籍していった。

髙橋投手が絶対的エースになれない理由は、まだボールの力で勝負をしに行くことが多いからだと筆者は考えている。髙橋投手は、平良海馬投手同様にラプソードを個人的に所有している選手なのだが、果たしてその数値をどのように活かしているのだろうか。

ラプソードという測定器を使うと球質を数値化させることができるわけだが、ラプソードはその数値を見て「今日のボールは良い」「今日のボールはあまり良くない」というふうに使ってもあまり意味はない。それはもちろん髙橋投手だって十分分かっているはずだ。

ラプソードで球質を数値化させ、その数値を改善・向上させるための動作改善まで考えていかなければ、ラプソードを本当の意味で活かし切ることはできないのだ。

ラプソードのようなデジタル機器を活用することは素晴らしいことだが、それよりも重要なのは動作改善法だ。ラプソードを持っていても動作改善法が分からなければ意味がないし、ラプソードを持っていなくても動作改善法がしっかりしていれば素晴らしいボールを投げられるようにもなる。ちなみにダルビッシュ投手もラプソードを所有しているようだ。

ラプソードは80万円ほどするのだが、最近はこのラプソードを個人的に所有している高校生もいるほどだ。80万円と言えばちょっとした中古車が買えてしまう価格なわけだが、そのような高価なアイテムを高校球児が持っているということに筆者はとても驚いてしまった。

さて、髙橋投手に話を戻すと、来季以降本当に求められるのは負けないピッチングだと思う。例えば極端な話、15勝したとしても15敗してしまっては仕方がない。絶対的エースへと進化するためには、15勝5敗くらいの数字を残し、一人で貯金を10個くらい作れるくらいになる必要がある。

涌井秀章投手も2009年に16勝6敗という数字を残し、一人で貯金を10個も作った。松坂大輔投手もメジャー移籍前年の2006年に17勝5敗で貯金12、西口文也投手もその前年の2005年に同じく17勝5敗という数字を挙げている。ちなみに岸孝之投手は2014年に13勝4敗の貯金9が最多だった。

絶対的エースがいるチームは2年連続では沈まない

ライオンズ最後の絶対的エース涌井秀章投手は、2013年シーズンを最後にライオンズを去ってしまった。涌井投手自身はライオンズへの愛着を感じていたのだが、2014年から監督に復帰した伊原春樹監督の余計な一言のせいでマリーンズへと移籍してしまう。表向きは先発の場を求めての移籍だったわけだが、ライオンズに残留すればもちろんエースとして先発復帰できていたはずだった。

渡辺久信監督の後任に伊原春樹監督を選んでしまったのは、西武球団の完全な失策だった。この監督起用によりまず涌井投手がライオンズを去り、チームも日に日に崩壊していってしまう。ちなみに伊原監督は2002〜2003年に監督になった際にも選手との間に確執を生み出し、その結果デニー友利投手がトレードを志願してライオンズを去ってしまった。

絶対的エースであった涌井秀章投手が在籍していた頃は、たまにBクラスになったとしても2年連続でBクラスに沈むことはなかった。しかし絶対的エースが不在となったあとはどうだろうか。ライオンズは涌井投手が去った2014年からいきなり3年連続でBクラスに沈んでしまった。その間涌井投手はと言うと、マリーンズで最多勝を獲得している。

もし伊原監督が余計な一言で涌井投手を傷つけず、涌井投手がライオンズに残留していたならば、2014年から3年連続Bクラスに沈むなどという屈辱を味わうこともなかっただろう。野球に「たられば」はないとはよく言うが、しかしそれはプレーに関しての話だ。伊原監督の心ない言葉に関しては、本人に自覚があれば100%防げるものだったのだ。

エース道を失ってしまったライオンズ

2017年から辻発彦監督が指揮を執り始めると山賊打線が覚醒し出し、2018〜2019年はリーグ連覇を達成した。だが涌井・岸両投手を失ってしまったライオンズの投手陣は崩壊状態で、チーム防御率はダントツの最下位というのが指定席となっていた。

ペナントレースに関しては打ち勝って制してきたわけだが、しかし短期決戦となるとそうは行かない。ライオンズはリーグ連覇を成し遂げるも、CSはホームで戦いながらホークスに手も足も出せずに敗退してしまう。

2011年のCSで、涌井秀章投手と杉内俊哉投手が投げ合った試合を覚えている方は多いと思う。この試合は、筆者が最も好きな一戦だ。熾烈な投手戦で、涌井投手も杉内投手も降板時は悔しさのあまり、人目も憚らずに涙を流している。彼らはそれほどエースとしての誇りを持ってマウンドに立っていたのだ。

だが2018〜2019年にCSでホークスに敗れた時、ライオンズナインの表情は悔しさでいっぱいと言うよりは、ただ呆然としているだけのように見えた。「ペナントレースでは勝てたのに、どうしてCSではこんな簡単に負けちゃったんだろう?」と考えてでもいそうな表情に見えた。少なくとも筆者の目にはそう映っていた。

それが今のライオンズの弱さに繋がっている。今ライオンズが敗れている姿を見ていても、やはり変わらず「どうして勝てないんだろう?」と思っているように筆者には見えてしまうのだ。

しかしもし涌井秀章投手がいたならそうではなかっただろう。きっと普段は見せないような闘志を隠しもせずマウンドに立ち、ナインを背中で鼓舞したはずだ。松坂大輔投手なら圧倒的なパフォーマンスで全打者から三振を奪いにいくような姿勢を見せたはずだ。そして西口文也投手ならば、味方が例え1点も取れなかったとしても、援護を信じて9回でも10回でもノーヒットノーランを続けるくらいの気迫を見せていたはずだ。

だが今のライオンズ投手陣からはそのような姿がまったく見られないのだ。髙橋投手にしても話題になるのは髪型ばかりで、まだまだ圧倒的なパフォーマンスを見せられるようなレベルには至っていない。

今のライオンズからはエース道のようなものがなくなってしまったように筆者には感じられるのだが、これを読んでくださっている皆様は果たしてどう感じられているのだろうか。

髙橋光成投手が絶対的エースへと進化すれば西武は負けなくなる!〜後編〜

髙橋光成

絶対的エース不在が長年続いているライオンズ

ライオンズの黄金時代は1994年に終焉を迎えたとされている。そして1995年からは東尾修新監督の下、黄金時代を築き上げたほとんどの選手がライオンズを去ってしまった状態で、新たなチーム作りが始まっていった。しかしそれでもライオンズには常に絶対的エースの存在があった。

絶対的エースとは、エース対決で負けないピッチングができ、日本シリーズなどの短期決戦でチームを勝たせられる投手のことだ。西武以降の絶対的エースの名を挙げていくと、東尾修投手、工藤公康投手、渡辺久信投手、郭泰源投手、石井丈裕投手、西口文也投手、松坂大輔投手、涌井秀章投手という流れになる。

菊池雄星投手もタイトルを獲るような活躍を見せてくれたが、やはり上位チームに対してまったく勝てなかったという意味では絶対的エースと呼ぶことはできないだろう。

ライオンズは涌井投手が去って以来、絶対的エース不在という時期がずっと続いている。これもやはりチーム防御率が長年低迷している大きな原因だと言える。

そして今、髙橋光成投手がエースの階段を登りつつあるわけだが、まだまだ絶対的エースと呼べる段階には至っていない。もちろん開幕投手であったわけで、エースと呼ぶべきなのだと思う。だが絶対的エースかと言われれば、まだそうではないと言うべきだろう。

髙橋光成投手の今季の防御率は3.78で11勝9敗という成績だったのだが、仮に3回自責9と大炎上したスワローズ戦の登板がなければ、防御率は3.37となっていた。3.78という数字はエースと呼ぶには相応しくない数字となってしまうが、3.37であればあと一息でタイトル争いに加われるような投手になっていける。

絶対的エースになるための髙橋光成投手の分岐点

髙橋投手は調子が良いと本当に素晴らしいピッチングを続けていくのだが、まだ時々不安定になってしまうことがある。いわゆる安定感を欠き、調子が悪くても試合を作る技術においてまだ未熟さが残っているということだ。だがこれに関しては髙橋投手は来年の2月でまだ25歳であり、経験を積んでいくうちに調子が悪くても試合を作ることのできる技術を磨いていけるはずだ。

ちなみに今季に関しては、髙橋投手は9〜10月にかけて一気に調子を落としてしまった。これが疲れから来るものだったのかは分からないのだが、しかし真のエースを目指すのであれば9〜10月に調子を落とすのは致命的だ。

CSや日本シリーズがある10月に最高のピッチングパフォーマンスを発揮できるのが、絶対的エースになるための絶対的条件となる。例えばいくらレギュラーシーズンで15勝をしたとしても、CSや日本シリーズでまったく活躍できなければエースとしての資質が問われることになってしまう。

あくまでも日本一になることを目指していくのならば、髙橋投手は来季は、どうのようにして9〜10月にピークを持っていくのかということを考えていく必要がある。また今季のように9〜10月に息切れしてしまうようでは、ライオンズも日本一になることはできないだろう。

ライオンズが2008年以来の日本一に返り咲くためには、髙橋光成投手にもう一段二段レベルアップしてもらわないと難しい。今季の髙橋投手は3〜4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月という7タームで大まかに見ていくと、6月、9月、10月という3タームで不調だった。つまりシーズンのだいたい42%の期間を不調の状態で過ごしてしまったということになる。

この42%という大まかな数字を10〜20%くらいにしていかなければ、真のエースと呼ばれることはないだろうし、タイトル争いに加わることも難しくなるだろう。つまり「チームの勝ち頭」というだけの、チーム内だけのエースという立ち位置で終わってしまう。

上述した絶対的エースたちの名をもう一度見返してもらいたい。全員がタイトルホルダーだ。しかし髙橋投手はリーグワーストの数字はこれまで何度も記録しているのだが、タイトル争いに加わったことはまだ一度もない。ここが髙橋投手の分岐点になっていくのだろう。

もし来季タイトル争いに加わる活躍を見せることができれば、いよいよ西口文也2軍監督の後継者として、再び背番号13を輝かせることができるだろう。そしてそうなった時、髙橋光成投手はエースの階段を登り切り、今度は絶対的エースの階段を登り始めていくのだと思う。

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近頃のプロ野球選手たちの一部では、バイオメカニクスに対する理解を深めている選手が増えてきている。中でもライオンズは選手個々はもちろん、球団としてもバイオメカニクスへの取り組みを強化し始めている。西武球団はマーケティング面においてすでに、NTTコミュニケーションズと協力関係にあり、メットライフドーム内の至る所でNTTコミュニケーションズが提供するIT技術が駆使されている。

だが西武球団とNTTコミュニケーションズとのパートナーシップはマーケティング面だけに留まらず、現在は動作解析ソフトという新たな分野でも協力関係にある。NTTコミュニケーションズが開発した動作解析ソフトは、すでに2021年の春季キャンプ中から使われているようで、実際に利用した平井克典投手も好感触を持ったようだ。

10年前はまるで手が届かなかった動作分析ソフト

筆者は野球のプロフェッショナルコーチとして仕事をし始めて今年で12年目になるのだが、10年くらい前に動作分析ソフトを提供する企業から営業を受けたことがある。筆者がパーソナルコーチを担当しているプロ野球選手やアマチュア選手に対して使える、動作分析ソフトのレンタル使用権に関する営業だったのだが、なんと月額は安くて数十万円、本格的に使う場合は100万円を越すような金額だった。もちろんパーソナルコーチングでそれだけの費用を捻出することはできないし、一応はその当時担当していたプロ野球選手にも聞いてみたのだが、その料金での利用に対して前向きな選手はいなかった。

その1〜2年後だろうか、iOSアプリでプロの現場でも利用できるレベルのアプリが登場してきた。それは月額1,000円もしない。もちろん月額数十万円のソフトと比べるとできることは限られるわけだが、しかし現場で実際に使いたい最低限の機能は備わっているため、このアプリに関しては筆者は今でもコーチング現場で使い続けている。

ちなみに近年よく耳にするトラックマンは、機器を購入したり数値を測定するだけであれば、頑張れば一般人でも払えるのではないか、というような金額なのだが、データ利用をするとなるととんでもない金額に跳ね上がる。とてもじゃないが個人で契約することは難しく、企業レベルじゃないとなかなか導入することはできない。ただ、ある大学では野球部の指導者が個人的に自腹でトラックマンを導入したという話を耳にしたため、もしかしたら料金は少しずつ下がってきているのかもしれない。もしくはデータ活用はせず、測定のみを行なっているのかもしれないが。

トラックマンとラプソード

ちなみにメットライフドームにもトラックマンが設置されている。バックネット裏のスコアボード付近に黒くて四角い物体が設置されていると思うのだが、それがトラックマン社製のレーダー測定器だ。だがこれがどのように活用されているのかは筆者には分からない。ただ数値を測定しているだけなのか、それともデータ活用がなされているのか。数年前に西武球団はIT戦略室を新設しているのだが、恐らくはそこでデータ活用されているのではないだろうか。

トラックマンはピッチャーが投げるボールや打球の球質をかなり正確に測定することができるのだが、バイオメカニクスという観点においては専門外だとも言える。だが今西武球団が運用し始めているNTTコミュニケーションズの動作解析ソフトは、映像から動作解析をしていくため、バイオメカニクスと球質の関係を相互で見ていくことができる。筆者も少しだけ実物を見たことがあるのだが、確かに選手側からするとトラックマンよりもずっと具体的に動作改善に活かせそうだと感じた。

ちなみにライオンズには平良海馬投手や髙橋光成投手のように、個人的にラプソードを所有している投手がいる。ラプソードもトラックマンのように球質をデータ化することができるのだが、トラックマンとの最大の違いは手軽に持ち運べるという点だ。

ラプソードの機器はDriveline Baseballでも使われている。Drivelineと言えばライオンズも若手投手を何人も送り込んでいるワシントン州のケント(シアトルの少し南)にあるバイオメカニクスの専門施設なのだが、そこに派遣されたチームメイトにラプソードの話を聞いたのかもしれない。ライオンズでは平良投手がまずはそれを個人的に購入し、その後平良投手に借りて使い始めた髙橋投手も自ら購入した。

ラプソードは手軽に持ち運べて、データをiPadで見ていくことができる。個人利用するには最適なサイズであるため、今後個人的にラプソードを利用するプロ野球選手は増えていくだろう。だがこのラプソードも基本的には球質などの数値を分析するのが得意な機器だ。もちろんエクステンション(ピッチャーズプレートとボールリリースまでの距離)やリリースアングルなどを計測することによって、それを動作改善に活かすことは可能なのだが、しかしあくまでもこれらは数値であり、厳密には動作そのものを分析した結果ではない。

テクノロジーの進化がパーソナルコーチを淘汰する?!

しかしNTTコミュニケーションズが開発したソフトは、上述した通り映像から動作分析を行っていく。そのため、自分自身が実際にどのようなフォームで投げているのかということをテクニカルに俯瞰視することができるのだ。ちなみに筆者のプロコーチとしての経験上、99%のピッチャーは頭で思い描いているフォームと、実際のフォームが一致していない。最も一致しているなと感じたのは杉内俊哉投手だ。

NTTコミュニケーションズのソフトと、ラプソードやトラックマンを併用することにより、実際にどのようなフォームになっていると、どういう球質のボールを投げることができるのか、ということをデータとして知ることができる。例えば調子が良い時と悪い時というのは必ずフォームに違いがあるのだが、以前であればその違いを筆者のようなプロコーチが経験を生かして短時間(短時間といっても映像を何時間も何時間も繰り返し見続ける)で見つけ出し、選手たちにデータを提供していた。だがこれらのソフトや機器があれば、そのような作業が一瞬で終わってしまい、筆者のようなパーソナルコーチが行っていた分析作業は必要がなくなる。

とは言えパーソナルコーチが不要になることはない。パーソナルコーチは、選手からいつ何を質問されても良いように、野球に必要な知識を常時頭の中でアップデートし続けておく必要がある。この作業ばかりは選手との会話や、フォームや試合を見る中で提供していかなければならず、まだしばらくの間は機械に仕事を奪われることはなさそうだ。しかし10年後どうなっているのかは分からず、少なくとも頭の中をアップデートし続けられないコーチはあっという間に淘汰されていくだろう。

今ライオンズに必要なのは経験豊富なコーディネイター

数年前までは、西武球団は老朽化が著しい球団として見られていた。それを理由にライオンズを去っていった選手もいると聞く。だが今ではトラックマンやNTTコミュニケーションズの動作分析ソフト、さらには個人で所有されているラプソードなど、まさに時代の最先端を走っているように見える。NTTコミュニケーションズのソフトとトラックマンのデータを活用できるコーチを育成、もしくは招聘することができれば、ライオンズでは入団した全員を一流選手に育て上げることも不可能ではなくなるかもしれない。

科学がすべてとは思わない。科学は非常に重要な要素であるわけだが、しかし実際にプレーするのは生身の人間だ。科学を取り込めば万事OKということはなく、重要なのは科学を上手く選手に落とし込めるコーチの存在だろう。そのようなコーチがライオンズにいるとはまだ思えない。西口文也コーチにしても、豊田清コーチにしても、バイオメカニクスを理解し切ってはいないはずだ。残念ながらバイオメカニクスというのは、プロ野球のコーチをしながら身につけられるような簡単なものではない。球団でコーチをしながら勉強をして身につけるにしても、5年10年という年月が必要になるはずだ。

そういう意味では、せっかくのトラックマンや動作分析ソフトをもっと選手にとってのプラス材料にすることができる専門家の存在がライオンズには必要だ。例えば西武球団はDriveline Baseballと繋がっているのだから、そこから専門家を派遣してもらうという手もある。Drivelineのコーディネイターたちはすでにラプソードや動作分析ソフトを使いこなしている。そのような専門家の力を借りれば、今シーズン中からでもデータを活かすことができるはずだ。

※ コーディネイター:バイオメカニクスの観点から選手の動作分析と動作改善を行なっていく専門家

そしてコーディネイターの力を借りてデータを上手く選手に落とし込めるようになれば、「ライオンズに入団すれば誰でも一流になれる」という印象をアマチュアから持たれる球団になっていくこともできる。そうすればドラフト戦略でも優位になり、ライオンズに入りたい、ライオンズに入れたいと思うアマチュア選手、親御さん、指導者も増えていくはずだ。そしてドラフト戦略が上手くいくシーズンが続いていけば、他球団のように補強に大金を注ぎ込まなくても、次々と良い選手を2軍から1軍に送り込めるようになる。そしてその状況こそが今、渡辺久信GMが見据えるライオンズの近未来なのではないだろうかと、筆者は密かに予想しているのである。

高橋光成

3月26日金曜日、ライオンズはメットライフドームにオリックスバファローズを迎えて開幕カードを戦う。そして開幕戦の先発投手には髙橋光成投手が指名された。昨年の順位表だけを見ると、3位だったライオンズとダントツの最下位だったバファローズというカードになる。しかしライオンズは当然だが油断することはできない。

順位に関しては確かにライオンズの方が上だったわけだが、しかしチーム防御率はライオンズはの4.28に対しバファローズは3.97だった。そしてチーム打率もライオンズの.238に対しバファローズは.247で、共にライオンズの数字を上回っている。ホームラン数こそライオンズの107本に対しバファローズの90本だったが、盗塁数はライオンズの85個に対しバファローズは95個だった。

このように、実はライオンズはほとんどの数字でバファローズを下回っていたのが2020年の戦いだった。この数字だけを見ればライオンズが最下位でバファローズが3位だったとしてもまったく不思議はない。

しかもバファローズは今までのバファローズとは確実に変わってきている。ここ数年はチームに革命を起こせるような監督が就任することはなかったバファローズだが、今季正監督として指揮を執るのは中嶋聡新監督だ。捕手としての豊富な経験値と言い、今までのバファローズの監督にはなかった明るい性格と言い、中島監督にはバファローズを変えることのできる資質が備わっているように感じられる。

バファローズのように優勝からかなり遠ざかっているチームを勝たせるためには、やはり勝ち方を知っている人物が監督になるのが最適だと思う。そういう意味では中嶋監督は強かったオリックスを知っているし、ライオンズやファイターズでも勝つ野球を経験している。そういう意味でも今季のバファローズは決して侮れないと筆者は考える。

バファローズに対し抜群の数字を残した昨季の髙橋光成投手

ただし、開幕戦に関しては髙橋投手にやや分があると言えるだろう。昨季高橋投手はバファローズを相手にノーヒットノーラン一歩手前のピッチングを見せているし、バファローズ戦4試合で3勝1敗、防御率1.93という好成績を残している。バファローズに対し非常に相性が良いのが髙橋投手なのだ。

不思議なものでピッチャーには投げやすいチーム、投げやすい球場というものがある。髙橋投手の場合はそれがバファローズなのだろう。昨季の通算防御率3.74に対しバファローズ戦は1.93と、通算よりも2点近く失点が少なかった。辻発彦監督ももちろんこのようなデータを加味した上で開幕投手を選んだのだと思う。

仮に「昨年一番頑張ったやつ」が高橋投手であっても、もし他の投手がバファローズに対し圧倒的な数字を残していたならば、また選択肢は変わっていただろう。だが現実は「昨年一番頑張ったやつ」もバファローズに対し抜群の成績を残したのも高橋投手だった。

だが繰り返すが、だからと言って油断することはできない。中嶋聡監督も高橋投手を攻略するための作戦を考えると明言しているのだから、昨季とまったく同じように気持ち良く投げさせてもらうことはできないだろう。

そうなってくるとやはり鍵になるのは配球だ。森友哉捕手が如何に配球によってバファローズ打線を翻弄できるかが、開幕戦で新生バファローズを下すためには重要になってくる。

見えてきた表ローテと裏ローテの一番手投手

2月23日火曜日の初の対外試合となるホークス戦の先発は松本航投手が予定されている。ということは今季開幕時の表ローテの一番手は高橋投手で、裏ローテの一番手が松本投手になるということなのだろう。

今季はこのふたりを中心にローテーションを回していくというのが現段階で見られる形であり、残りの4枠をサバイバル形式で篩にかけていくことになるようだ。

開幕戦は143試合のうちの1試合と言われることもあるが、筆者はそうは思わない。開幕戦はその一年の戦いを占うためには非常に重要な一戦だし、ここでチームが勢い付けば開幕ダッシュを決めることもできる。

まずは最低限リーグ優勝を目指していくわけだが、そのためにも開幕ダッシュは必要であり、開幕ダッシュに失敗をすればそれを取り戻すのに長い時間がかかってしまう。今季をシーズンを通して優位に戦っていくためにも、まずは初戦でしっかりと貯金1を作り、その貯金を決して失わずに戦っていくという形が必要だ。

だからこそ筆者は開幕戦はただの1試合ではなく、絶対に勝たなければならない重要な一戦だと考えている。そして今季そこを任されたのがエース候補であり、西口文也投手コーチから背番号13を受け継いだ髙橋光成投手というわけだ。

西口文也投手の開幕戦の戦績は好投をしながらも2勝3敗と負け越している。高橋投手にはいつか、2勝3敗というこの数字以上の開幕戦での戦績を残せる投手になってもらいたい。そして背番号13をエースの系譜としてさらに価値ある番号に育ててもらいたい!

髙橋光成・開幕投手・初の大役

3月26日の開幕戦は西武髙橋光成投手vsオリックス山本由伸投手

2021年春季キャンプ最終日となった今日2月21日、辻発彦監督は今季の開幕投手に髙橋光成投手を指名した。以前より「昨年一番頑張ったやつに任せたい」と話していただけあって、よほどのことがない限りは前々から高橋投手を指名するつもりだったのだろう。

髙橋投手は高卒7年目にして初の大役を任されることになる。そして3月26日(金)メットライフドームに迎えるのはオリックスバファローズで、投げ合う相手は昨季最多奪三振のタイトルホルダーである山本由伸投手だと思われる。

山本投手は髙橋投手よりも学年は2つ下だが、今季年俸は髙橋投手の6700万円に対し、山本投手は1億5000万円と2倍上の差がある。タイトルは2019年に最優秀防御率、2020年に最多奪三振を獲得しているが、自己最多はまだ8勝で、通算成績は21勝13敗となっている。この数字だけを見ると1億5000万円に見合っているとは思えないが、しかし二度のタイトル獲得が高年俸につながっているのだろう。

一方の髙橋投手は通算32勝32敗で、数字的にはまだ殻を打ち破っているとは言えない。だが昨季はあわやノーヒットノーランという快投も披露しており、今ライオンズの中で最も成長著しい選手のひとりだ。

髙橋光成投手が開幕戦で山本由伸投手を上回るためには?!

髙橋投手が開幕戦で山本投手に投げ勝つには、とにかくできるだけ少ない走者でピッチングをまとめるということだろう。昨季のWHIPの数値を見ると高橋投手の1.20に対し、山本投手は0.94でリーグ最高の数字をマークしている。ちなみにWHIPとは、1イニングあたりに出してしまう走者の数を表しており、山本投手は1イニングに走者を1人出すか出さないか、ということになる。一方の髙橋投手は毎イニング1.2人の走者を出している、という計算だ。

このWHIPは防御率にも大きな影響を与えており、昨季は髙橋投手の3.74に対し、山本投手は2.20で、完投した場合山本投手の方が失点が1.5点少ないということになる。21勝13敗と、まだまだ際立った数字を残しているピッチャーではないが、しかしピッチングの内容は開幕投手を任されるレベルだけにエース級だ。

2019年に二桁勝利をマークしている髙橋投手に対し、8勝が自己最多の山本投手。獲得してきたタイトルを度返しすれば甲乙付け難い両者の戦績となっており、勝負の鍵となるのは四球数になってくるのではないだろうか。与四球率2.63の山本投手に対し、髙橋投手は3.29となっている。

髙橋投手とすれば無駄な四球を出さずに、どんどんストライクゾーンで勝負していくことができれば、昨季後半に見せてくれたような快投を今季も続けていくことができるだろう。そしてそのようなピッチングが続いていけば、相手チームとのエース対決が増えたとしても、同時に白星も増やしていけるはずだ。

今季のライオンズの開幕戦は、若きエース候補同士のぶつかり合いとなる。先発再転向3年目の山本投手と、ライオンズの成長株髙橋光成投手。この若々しいふたりの対決は、開幕戦6球場の中で最も注目すべきカードとなるはずだ。

髙橋光成

先発投手らしい投手になってきた髙橋光成投手

開幕投手筆頭候補の髙橋光成投手がここまで非常に良い調整を見せてくれている。2月17日に行われた紅白戦では2イニングスを投げて被安打1、無失点という上々の内容でマウンドを降りることができた。

今季25歳となる髙橋投手に、少しずつエースとしての自覚が芽生え始めているのかもしれない。1年前まではまだまだ若さや勢いによってバッターを捩じ伏せようとするピッチングが目立っていたのだが、昨季後半からはそのような姿があまり見られなくなった。

西口文也投手コーチの指導によるところが大きいらしいのだが、先発投手らしく、力みなく自分自身のボールを投げられる確率がかなり高くなって来ているように見える。

勢いに頼っていた頃はボールが暴れることが多く、自分が投げているボールを制御し切れていないように見えることが多かった。だが昨季後半あたりからは、しっかりと投げたいボールを投げられているように見え始めた。

それほど球数を投げないリリーバーであれば勢いで抑えてにいって良い場合もあるのだが、長いイニングを投げる必要がある先発投手はそれをすべきではない。まるでチェスをするかのように先々のカウントをイメージしながら配球を組み立て、抑えようが打たれようが、とにかく自分自身のイメージに極力近いボールを投げることが重要だ。

昨季後半戦以来、髙橋投手はそのようなスキルを身につけたように見える。

エースの自覚が芽生え始めている髙橋光成投手

今回の紅白戦で筆者が素晴らしいなと思ったのは、髙橋投手がブルペンで100球投げた後でマウンドに登ったという点だ。本人のイメージとしては、終盤8〜9回のマウンドに登る心境とコンディションを作ってのことだったのだろう。

もちろんこのような調整を行う先発投手は髙橋投手だけではないわけだが、しかし結果を追い求めたがる若手投手の場合、なかなかこのようなことができる心理的余裕を持つことができない。

しかし髙橋投手はもうすでに開幕戦に投げるつもりで調整をしているのだろう。今季初登板となる紅白戦の段階で、このような完投を意識しての調整を見せてくれた。これはまさに心理的余裕とエースとしての自覚の現れだと言えるのではないだろうか。

やはりエースは分業制が確立された現代野球であっても、しっかりと完投してリリーバーを休ませてあげるという役割を全うすべきだ。肩肘に不安を抱えていたり、ベテラン投手であれば話は別だが、髙橋投手は今季25歳というまだまだ発展途上の投手だ。それならばやはり試合終了までマウンドを誰にも譲らないという気概こそが望まれる。

多くのピッチャーが成績を積み重ねながら徐々にエースになっていくのに対し、髙橋投手からはすでにエースとしての自覚が感じられる。投手としてのタイプは違うわけだが、感じられる雰囲気としてはかつての涌井秀章投手のようだ。

長年真のエースが不在だったライオンズ

ライオンズにはしばらく絶対的エースの存在がなかった。涌井投手がライオンズを去って以来、上位チームのエースとの直接対決で投げ勝てる投手の存在がなかった。しかし今、髙橋投手がまさにそのようなピッチャーになろうとしている。

エースとは、相手エースとの直接対決に勝ってこそエースと呼ぶことができる。開幕戦に投げるということは、シーズンを通してほとんどのマウンドで相手チームのエースと投げ合う形になっていく。そこで勝てるのが真のエースであり、そこで勝てない投手をエースと呼ぶわけにはいかない。例え何らかのタイトルを獲得できたとしても。

ライオンズが2018年と2019年に勝ち切れなかったのは、真のエースの存在がなかったからだ。しかしこれから髙橋投手がそのような存在になっていってくれれば、かつてのように2年続けてCSで涙を呑むこともなくなるだろう。

一昔前までのライオンズはとにかく短期決戦に強かった。それはひとえに絶対的エースの存在があったからだ。西口文也投手、松坂大輔投手、涌井秀章投手のような。

今季髙橋投手が相手エースとの直接対決に勝ち続け、最多勝争いに加わるようなピッチャーに進化することがあれば、ライオンズの日本一はグッと近づくことになるだろう。

ファンが望んでいるのはCSに出場することではない。パ・リーグを制したのち日本シリーズで4勝することだ。2008年以来の覇権奪回を実現するためにも、髙橋光成投手の進化は不可欠だ。今季髙橋投手には、真のエースとしてチームを日本一に導く活躍を期待したい。

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高橋光成投手には球速を最優先にしないでもらいたい

2021年1月、高橋光成投手の自主トレは平良海馬投手と共に沖縄の宮古島で行われる。近年高橋投手は自主トレを菊池雄星投手と一緒に行っていたが、今年は菊池投手の元を巣立ち、後輩という立場から先輩という立場に自分を置いて自主トレを行うことにしたようだ。

後輩として合同自主トレに参加することと、先輩として合同自主トレを率いることとでは意味合いはかなり異なってくる。先輩という立場に自らを置いたということは、高橋投手自身に今後エースとなっていくための自覚が芽生えてきたということなのだろう。

だが筆者には一つ心配事がある。それは高橋・平良両投手共に球速アップに関するコメントをこのオフにしているという点だ。自主トレでは球速アップだけに主眼が置かれることがないようにと筆者は願っている。

球速は確かに遅いよりは速い方が良い。しかし球が速いだけで勝てるほどプロ野球は甘くないし、球が速くなくてもメンタルとボールを上手くコントロールできれば勝てる投手になれる。

そして何よりも重要なのは「制球>変化>球速」という公式を崩さないということだ。この公式を崩さなければ150km以上のボールを投げなくても勝ち続けることができる。しかしこれを「制球<変化<球速」としてしまうと、ただ球が速いだけの勝てない投手でプロ生活を終えることになってしまう。

今季もリリーフに専念する平良投手はまだしも、先発として長いイニングを投げなければならない高橋投手がこの公式を崩してしまえば、最多勝を狙える投手に進化することは難しいだろう。

ライオンズのエースとなるならば、やはり高橋投手には最多勝を獲ってもらわなければ困る。

先発転向の希望を持つ平良海馬投手

一方の平良海馬投手は165kmを目指すというようなコメントも残しているようだが、これは辻発彦監督の言葉通りナンセンスだ。もちろん野球が個人種目であれば165kmを投げられれば金メダルをもらえるかもしれない。しかし野球は常に相手がいるスポーツだ。

ライオンズのブルペンには増田達至投手や豊田清投手コーチという、しっかりと自らのボールを制御することによって好成績を残し続けている先輩とレジェンドの存在がある。平良投手は彼らの姿を追いかけるべきだろう。

今季も平良投手はリリーフに専念するわけだが、しかし平良投手自身は昨年に続き先発転向への希望を持っている。昨季は先発としてのテストも行われたようだが、今季に関しては最初からリリーフ専任として起用されることが西口文也投手コーチから通達されており、本人も納得済みのようだ。

将来的に先発に転向したいのであれば尚更、今のうちに球速以上に磨いておかなければならないことがある。球速は確かに、基本的には若いうちしか伸ばすことはできない。しかし若い今のうちに本当に磨いておかなければならないものを後回しにしてしまうと、30歳前後になってから苦労することになるだろう。

平良投手はまだまだ若い。今慌てて球速アップを目指さなくても、数年かけて今よりも速くすることが可能だ。だからこそ球速アップに主眼を置くのではなく、まずは制球と変化をもっともっと磨き、そのついでに球速もアップさせていく、くらいの気持ちで自主トレに挑んでもらいたい。そうすれば将来的には先発としても通用するピッチャーになることもできるはずだ。

もしかしたら将来的には、高橋投手と平良投手がローテーションの柱として回っていくこともあるのかもしれない。ふたりともまだまだ伸び盛りの選手なだけに、まずは怪我をしないための理論的なフォームの習得を目指し、球速以上に重要な勝てる投手になるためのスキルを、宮古島ではじっくりと磨いて来てもらいたい。

そして今季こそはこのふたりの力によって、ホークスをねじ伏せてもらいたい!