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源田壮亮

源田壮亮主将の奥様が狙われた誹謗中傷事件

7連敗により首位から一気に転落し、優勝戦線から脱落しただけにとどまらず、今度は週刊誌によって不穏なニュースが多くの偽りを含みながらリリースされてしまった。

ライオンズファンであればもう多くの方がこのニュースをすでに目にしたと思うのだが、源田壮亮主将の奥様への誹謗中傷に関わるニュースだった。

かねてよりSNS上には源田夫妻の住所や個人情報が晒されており、奥様に対する言われのない誹謗中傷がDMから多数届いていたようだ。そして身の危険を感じた源田夫妻は引っ越しすることにもなってしまったと言う。

その誹謗中傷は複数のアカウントから届いていたようなのだが、源田夫妻が裁判所に対し書き込んだ者の情報開示を請求した結果、何と犯人はチームメイトの配偶者だということが分かった。

源田主将の意向に添い、筆者もここでそのチームメイトの名を書き残すことはしないが、源田主将としては精神的に参ってしまうだけではなく、その犯人がチームメイトの配偶者だったのだからショックも倍増してしまったはずだ。

週刊誌が書いた偽りの部分もここに書き残すことはしないが、まず気になるのは球団関係者とは誰のことだ、ということだ。この件に関して間違いなく言えることは、源田選手側と当該選手側とではすでに何らかの決着がついていたはずであり、話もそこで終わるはずだった。

だが事情を知る誰かしらがお金のために、下世話な週刊誌にあることないことをペラペラと喋ったのだろう。この球団関係者は球団事務所側の人間なのか、それともまだ年俸が低い選手なのか、それは筆者には分からない。しかしライオンズでは少し前にもコーチが選手のシューズを盗み取るという出来事があっただけに、球団内の風紀や人間教育はあまり進んでいないようにも感じられる。

2000年代に入りトラブルが途切れることのない西武ライオンズ

西武球団はなぜ変われないのだろうか?かつてのオーナーは粉飾決済で逮捕され、かつてのエースは路駐の身代わり出頭で問題を起こし、ある遅刻の常習犯はそれを咎められて逆ギレしコーチに暴力を振るわれたと告発し、ある選手はコンビニのATMに忘れられていた数万円の現金を知らん顔して持ち帰り、ある選手は未成年で喫煙や飲酒をし、ある選手は女性問題をこじらせ、ある選手は出会い系アプリでトラブルを起こし、ある選手はスピード違反で捕まり、ある選手がコロナ禍での外出禁止中に外出し、あるコーチは選手の私物を盗むという愚行を起こす。
※ ここでも実名表記は避けます。

パッと思い出せるだけでこれだけのトラブルが西武球団には起こっているのだ。もしこれが一般企業であれば、これだけ警察沙汰や弁護士沙汰が起こっていればほとんどの取引を停止され、倒産に追いやられるだろう。だが西武球団はプロ野球チームだからそうならないのか、西武球団が存在を消すような事態にはなっていない、粉飾決壊事件時を除けば。

さて、果たしてこのようなトラブルの責任は球団内では誰にあるのだろうか?普通の企業であれば責任問題、監督問題を問われて当該者だけではなく、管理職も処分されるケースがほとんどとなる。だが西武球団内でそのような処分があったケースは少ない。筆者が知る限りでは、路駐身代わり事件時に身代わりを買って出た広報くらいではなかったろうか。

トップの責任という意味ではこの手のトラブルは、編成トップの渡辺久信GMではなく、球団社長である奥村剛氏の管轄になるのだと思う。ただ、ここで普通の企業と少し違う点は、西武球団という企業に対し、選手たちは西武球団と取引をしている個人事業主だということだ。

一般企業とは違いそのような形態を考えると、このような事件が繰り返されても球団内にほとんどお咎めがないというのも理解することができる。つまり球団として、問題を起こした選手やコーチとは契約を更新しなければ良いだけの話なのだ。だがいつまでもそんな考えでいるからこそ、西武球団には次から次へとこのようなトラブルが発生しているのだろう。

職責の範疇ではないと思うのだが、ここはやはり渡辺久信GMが、オヤジこと故根本陸夫のように選手らを引き締めなければならないと思う。「もうさすがにトラブルは起こらないだろう」と、トラブルが起こるたびに思わされるのだが、しかし西武球団がトラブルのない球団になる気配はなさそうだ。

当該選手に考えられる今後の身の振り方

さて、源田主将の話に戻すと、源田主将は当該選手の野球人生を奪う気はまったくないという。そのため源田選手側から当該選手の氏名や、誰だかが分かるような形でのコメントは一切していない。そのため筆者もその当該選手の名前をここで書くことはしないのだが、しかし事情が事情なだけに、その選手が来季もライオンズのユニフォームを着る可能性は非常に低いだろう。

昨年あたりからようやく1軍に帯同することが多くなってきた期待の若手選手だっただけに非常に残念ではあるが、間違いなく今オフのリスト(戦力外リスト)に加えられてしまうと思う。球団としては当然源田主将が心地良くプレーできる環境作りを優先させなければならず、そのためにはまだ1軍半である当該選手を残留させるわけにはいかない。

そしてその選手自身、チームメイトに顔向けなどできるはずもなく、限りなく自主退団に近い形での退団になってしまうのではないだろうか。練習中に警察の取調べを受けるところまで行ってしまったのだから、それも当然と言えば当然と言えるのかもしれない。

ただし当該選手自身が、自らの配偶者がそのような悪質な行為を行なっていたのをまったく知らなかったという可能性も0ではないと思う。その場合は源田主将なら水に流してくれるとは思うのだが、だからと言って残留となると難しい問題だ。そもそもこんな状況になってしまった中で、その選手が今後プレーに集中できるかと言えばそれも厳しいし、他の選手の目が以前の見方に戻ることもないだろう。

かと言ってトレード要員にできるほどの成績も上げてはいないため、その当該選手にとっての最善策は社会人野球や独立リーグで野球を続けながら、社会の常識や厳しさを学ぶことではないだろうか。そして配偶者とともに大きな間違いを起こさない人生を再スタートしていって欲しい。

被害に受けながらも野球への集中力を途切らせない源田壮亮主将

それにしても源田主将の精神力は並ではなかった。普通これだけの被害を受けていたらプレーに集中することなどできず、成績は下降線を辿ってしまうはずだ。しかし源田主将の成績は落ちることなく、守備力の輝きも増すばかりだ。

源田主将自身、男である自分だけであれば自分の身を自分で守ることもできるかもしれない。だが奥様や生まれたばかりのお子様がそこに関わっていたとなると、普通の精神力では野球どころではなくなるはずだ。

残念ながらライオンズの今季の優勝は限りなく遠ざかってしまったが、しかし源田選手自身としては長い間苦しんだ問題がようやく解決されて、大きな心配事がなくなったことにより、来季は今まで以上に野球に集中していけるのではないだろうか。

これだけ大きな問題を抱え続けても打率.270前後を打っているのだ。その問題が解消された来季、源田主将は自身初の打率.300越えにも挑戦していけるはずだ。

源田主将と奥様のこれまでの心労を考えると本当に心苦しい限りなのだが、筆者はライオンズファンとして、こんな苦しい状況だったのにチームをここまで引っ張ってきてくれて心からありがとう、と伝えたい。

源田壮亮主将ご本人からのメッセージ
源田壮亮

2023年は源田壮亮主将をキャプテン職から解放してあげるべきだ

2020年からライオンズのキャンテンを務めているのはご存知源田壮亮主将だ。だが筆者は来季2023年は源田主将をキャプテン職から解放してあげるべきだと考えている。かと言って決して源田主将にキャプテンシーがないということではない。

だが源田主将がチームを1つにまとめられているかと言えば、決してそんなこともないと思う。例えばかつての石毛宏典選手のように力強い言動でチームを牽引することは源田主将にはできない。

石毛選手は年上の選手にも言うべきことは言う選手だった。だが果たして源田主将はどうなのだろうか?年上の山川穂高選手にも言うべきことがあれば言うことができるのだろうか?筆者の印象では、これは少し難しいような気がする。

もちろん源田主将にはキャプテンシーはあると思うが、しかしほとんどまとまっていない現状のチームを1つにまとめるのは、源田主将には荷が重すぎると思う。あまり気を遣いすぎれば成績にも響いてしまうだろう。

それならば来季はキャプテン制を廃止し、一人一人の選手がもっと個々で責任や役割を考えながらプレーしていくようにすべきだ。そしてそれに着いて来られない選手はどんどん篩い落とせば良いと思う。

プロフェッショナルからも尊敬される秋山翔吾選手

秋山翔吾選手が抜けて以来、ライオンズが1つにまとまっているなと感じられたことはない。少なくとも筆者には。ライオンズの他の選手たちも、日本代表として活躍していた秋山選手に言われればしっかりと考えるしかなくなる。秋山選手はメジャー移籍直前の2019年のみでキャプテンを務めたわけだが人柄、野球に対する姿勢、成績のどれをとっても一流だった。

プロ野球選手が憧れる存在の一人、それが秋山翔吾選手だった。しかし山川選手などはどうだろうか。2019年、山川選手と森友哉捕手はコンディション不良を理由に日本代表を辞退した。だがコンディション不良だったにもかかわらず、ガンガン練習をしている姿をSNSに公開していた。

仮に「動けないというほどのコンディション不良」ではなかったにしても、コンディション不良で代表を辞退しているのだから、日本代表が戦っている最中にSNSでそのような元気な姿を見せるのはどうかと思う。そこは治療を受けている姿や、マッサージを受けている姿を見せるべきではなかったろうか。

日本代表の選手たちからすれば、「あれ?山川と森はコンディション不良じゃなかったの?ガンガン練習できてるじゃん!」ということになってしまう。実際ライオンズのチームメイトとして、二人のその行動が理由で代表チームにおいてやや肩身の狭い思いをしたのが秋山翔吾選手だったと伝えられている。

秋山翔吾選手を尊敬するプロ野球選手や野球人は大勢いるが、果たして山川選手や森選手を尊敬するプロ野球選手はどれくらいいるのだろうか?ちょっと気になるところではある。

チームが一つにまとまっていないように見える近年のライオンズ

今のライオンズの選手たちは「自分が活躍すれば勝てる」と考えているように見える選手ばかりだ。山川選手などはまさにそうで、実際に「自分が打てばチームは勝てるはず」という自分本位な言葉を公言している。だが野球というスポーツはそうではない。

メジャーリーガーのような圧倒的な力を持った選手は別としても、日本人選手の場合は打線をしっかりと線として描いていかなければ勝つことは難しい。かつての流線型打線のように。例えば一昔前、ジャイアンツは他球団の四番打者ばかりをFAで集めてきて戦ったわけだが、注ぎ込んだ資金の割には思うように勝つことはできなかった。

今のライオンズも同じ状態だ。個々がそれぞれで勝手に頑張っている状態で、2008年に見られたようなチームの輪がまったく見えてこない。その時当事者だった栗山巧選手中村剛也選手はまさにその差を今感じているのではないだろうか。

主将経験のある栗山選手や松井稼頭央コーチなどは、源田選手を少し気の毒とも思っているかもしれない。これだけバラバラに見えるチームを1つにまとめ上げるのは、石毛宏典選手でも一苦労なはずだ。いや、しかし石毛選手であれば仮に自分が年下であっても中心選手である山川選手らに物申しただろう。

レイムダックを感じた辻発彦監督の言葉

ライオンズはこれで終盤6連敗となり、優勝どころかCS進出にも黄信号が灯っている。だが今のチーム状態では、むしろスッキリと負けてしまった方が来季のためになるのではないだろうか。

辻発彦監督でさえも連敗を喫している中で「明日・明後日勝てば良い」という根拠の乏しいコメントを残している。だがこの連敗の中で、もう明日・明後日勝てばそれで良いという状況ではない。筆者はこの辻監督の言葉を聞いた時、もう辻監督はレイムダック状態なのではないかとさえ感じたほどだ。

一般的な認識では、今季優勝できなければ辻監督は退任し、松井稼頭央新監督誕生という流れになっている。辻監督自身それは十分分かっているはずだ。そんな中で8月末は首位に立っていたのに、9月に入ると一気に転落し、貯金も残すところあと1つとなってしまった。

残り7試合でこの背水からチームを甦らせることは事実上不可能に近い。そして残り7つすべて勝ったとしても、ホークスとバファローズが9月のライオンズのように自滅しない限り、ライオンズが上位に浮上することはできない。もうそのような段階となる残り試合数なのだ。

森祇晶監督以降、東尾修監督、伊原春樹監督、伊東勤監督、渡辺久信監督、田邊徳雄監督、辻発彦監督と続いてきたが、森監督以降でリーグ優勝して日本一になったのは渡辺久信監督だけだった。伊東監督も日本一にはなったが、レギュラーシーズンはリーグ優勝したホークスから4.5ゲーム差の2位だった。

選手時代は日本シリーズでプレーすることに慣れ切っているようにも見えた辻監督だが、今季はもうリーグ優勝の可能性はほとんど残っておらず、日本シリーズに進出するためには3位に浮上して下克上により順位をひっくり返すしか手段はない。

だが2018〜2019年とリーグ連覇を成し遂げながらも、CSではホームグラウンドでありながらホークスに手も足も出ず簡単に敗れ去った過去を思い返すと、下剋上もまた非常に難しいと言わざるを得ない。

今のライオンズに必要なのは若き力よりも涌井秀章

だからこそ今季を中途半端に終えてしまうのではなく、選手たちが「自分たちは弱かった」と実感し、これからの考えや野球に対する姿勢を見直さざるを得ないような終わり方を迎えた方が、来季のプラスになるのではないだろうか。

そしてもしもBクラスならBクラスで今季を終え、レギュラーもポジションも打順も、一度すべて白紙に戻すべきだ。一度チームをしっかりと解体し、更地からまったく別のチームを作っていくくらいの気持ちで取り組まなければ、来季以降も監督が変わったとしても選手たちはダラダラと同じことを続けてしまうだろう。

仮に今季も負けて終えてしまったとしたら、秋季キャンプではすべて横一線からスタートさせるべきだ。それこそかねてより先発転向を希望していた平良海馬投手にも、秋季キャンプの時点からじっくりと先発調整をさせてあげるべきだと思う。

そして筆者には一つ要望がある。涌井秀章投手をライオンズに連れ戻して欲しいのだ。ライオンズには今、絶対的エースの存在がいない。一応髙橋光成投手がエースではあるが、しかしエース対決になるとなかなか勝ち切れない。

ライオンズ時代の涌井秀章投手は、エース対決でも簡単に負けることは絶対にない投手だった。先に点を与えたり、先にマウンドを降りることを絶対に良しとはしない投手だった。

2011年CSファイナルシリーズ第3戦、筆者は涌井投手と杉内俊哉投手の壮絶な投手戦を決して忘れることはないだろう。あの時見せた涌井秀章投手の闘志溢れる姿こそが、偽りのない絶対的エースの姿だった。

渡辺久信GMにはかつての教え子である涌井投手を連れ戻し、涌井投手のエース道をライオンズの若手投手たちに注入してもらいたいのだ。今の涌井投手であればそのようなこともできるし、内海哲也投手がユニフォームを脱いでしまう今季、生きたお手本がライオンズからは姿を消してしまう。

ここで投手陣の成長を止めないためにも百戦錬磨の涌井秀章投手を連れ戻し、マウンドでの立ち姿を見せることによって若き投手陣のさらなる成長を促してもらいたいのだ。

今季イーグルスの優勝の可能性も低くなってきている今、仮にイーグルスが3位以下でシーズンを終えたとすれば石井一久監督兼GMの退任も濃厚となる。そうなれば涌井投手がイーグルスに席を置く理由もかなり薄まり、楽天球団次第ではライオンズ再加入への障害もなくなる。

さらに言えば将来的に松坂大輔氏がライオンズで入閣した際、涌井投手にはその時は指導者として松坂コーチ(もしくは松坂監督)と共にライオンズ投手陣を叩き上げてもらいたいという夢まで筆者は抱いている。

6年間の辻野球は一体どこを目指していたのだろうか?

さて、今日はチームのまとまりについてかなりの文字数を割いたわけだが、筆者が最も尊敬している野球人三原脩監督はこう言っている。「アマは和して勝ち、プロは勝って和す」と。

ライオンズは長年勝てずにいる。つまり2008年を最後に日本一にはなっていない。だからライオンズはが和すことができないのだ。来季こそはしっかりと必要なピースを埋め(特に外国人選手の大砲)、選手個々が考え方を改め、個ではなくチームで戦えるように生まれ変わらなければならない。

調子が良ければ勝つけど、調子が良くなければピタッと勝てなくなるというライオンズの姿はもう見飽きた。調子が悪くてもチームが一丸となって戦い勝っていく大人のチームが見たいのだ。

何もいきなり黄金時代のように毎年日本一になってもらいたいとは思わない。だがせめて3年に1回以上はリーグ優勝し、6年に1回以上は日本一になり、そして優勝できなくても常に優勝争いに加わわれるチームになってもらいたい。だが今のままではそれは無理だろう。

そして何よりも今残念に感じているのは、2017年以降、一度も「辻発彦らしい」野球をライオンズが見せてくれなかったことだ。今季もここまでエラー数は12球団中10位で、ライオンズ内では守備が上手い選手と上手くない選手の差が非常に大きい。辻監督がそこを立て直し、かつては自身が見せた伝説の走塁のような緻密な野球をと期待していたのだが、2017から今季ここまで、どちらかと言えば大味な野球が多かったように思える。

もし辻監督が、せめて黄金時代の半分くらいの厳しさをチームに注入していれば、また違った結果になっていたのかもしれない。

ライオンズはまだ7試合残っているが、この6連敗はファン心理としては引導を渡されたようなもので、首元には秋風さえ感じられるようになったシルバーウィークとなってしまった。

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今のままでは打率.300を超えるのは難しい源田選手のフォーム

源田壮亮選手は守備やバントなどの小技ばかりが注目されがちだが、筆者はバッティングにも大きな期待を寄せている。ただ、バッティングに関してはまだ、守備ほどのレベルアップは見せられずにいるのが2020年までのシーズンだった。

源田選手は左打者特有の、一塁方向に体を流しながら反対方向に打つというバッティングを見せることが多い。だがこのバッティングを続けているうちは、打率.300を超えることはできないだろう。また、軸に対してヘッドがやや下がった状態でバットを振りにいくことも少なくないため、タイミングが合ったとしてもゴロアウトになってしまうケースが多かった。

源田選手自身今後はゴロアウトを減らしていきたいという意向を持っているようだ。2021年の自主トレも主砲中村剛也選手と共に取り組んでおり、打球の角度を上げるためのコツを教わっていると言う。

源田選手がバッターとしてももう一段上のレベルに行き、辻発彦監督のように守備だけではなく、首位打者も獲得できるバッターになっていくためには、左打者特有の流し打ちは改善していくべきだと思う。僅かでも一塁に走りながら打つのではなく、栗山巧選手のようにしっかりと打ち終わってから走るというバッティングをしていかなければ、打率.300を超えるのは難しいだろう。

バッターとしてはまだまだ未完成である源田壮亮選手

源田選手の2020年の長打率は.330だった。ちなみに栗山巧選手の2020年の長打率は.427だったわけだが、源田選手には栗山選手レベルの長打率をまずは目指してもらいたい。と言ってもホームランを20本打って欲しいという意味ではなく、二塁打と三塁打をもっと増やせるようにしていくべきだと思う。

そのためにも打球の角度をもう少し上げていくというのは理に適った改善方法だと言える。源田選手のコメントの通り、源田選手の凡打はゴロアウトが比較的多い。ゴロで強い打球を打って内野手の間を抜けて行ったとしても、その打球が外野手の間を抜けていく可能性はほとんどない。

二塁打や三塁打を増やすためには、内野手の頭を越えていく打球を増やしていく必要がある。そのためには、低めのボールをヘッドを下げて打つ癖を修正していきたいところだ。栗山選手のように軸の半分(上半身)を反対打席側に傾けることにより、膝の高さの遠いボールでもヘッドを下げずに打てるようになる。

低めのボールでもヘッドを下げずに打てるようになれば、ピッチャーのパワーボールにも力負けしなくなり、打球の速度も速くなっていく。そしてヘッドが下がっていなければボテボテのゴロを打ってしまう確率も下げていくことができ、それに反比例する形で打球の角度を上げやすくなる。

同じ左打者として、栗山巧選手のフォームは源田選手にとって本当に参考になるはずだ。土台の力強さ、回転軸のスタビリティなどなど、どれを取っても一級品だ。そしてそれを可能にしているのが右股関節の使い方の巧みさだ。

栗山選手と源田選手の打つポイントを比較するとわかりやすいのだが、.400を超える長打率を残す栗山選手よりも、.300台前半の長打率である源田選手のポイントの方が投手寄りに置かれていることが多い。これをもっと自分の体の近くで、ステイバックしたまま打っていくことができれば打率.300、そして.400以上の長打率を残せるバッターへと進化していけるはずだ。

源田選手は自己犠牲し過ぎるべきではない

送りバントの数が2年連続リーグ1位の源田選手であるわけだが、それ以外の場面ではあまり自己犠牲を考えない方が良いと思う。ランナーがいる時の源田選手のバッティングを見ていると、何としてでも走者を次の塁に進める、ということが最優先になっているように感じることが多い。もちろんこれが間違った考え方というわけではないし、それが必要な場面もある。しかし打者としてもう一段上のレベルに行くためには、この考え方ばかりではいけない。

常時、自分が犠牲になってでも走者を次の塁に進めることを最優先にしてしまうと、悪く言うと当てるだけのバッティングになりやすい。例えばノーアウトで走者が二塁にいた場合、セカンドゴロを打てれば走者は三塁に進めることができる。そして運が良ければ打球がライトに抜けて三塁・一塁という状況を作ることもできる。

だが源田選手が栗山選手のような左打者になるためにはこれではいけない。走者がいる状況で送りバントのサインが出ていないのであれば、自分がヒットを打って走者をホームに返していく、という考え方を持っておく必要がある。もちろんここで併殺打は避けたいわけだが、しかし源田選手の走力を持ってして併殺打になってしまったのなら、それは打球が飛ぶ場所が悪過ぎたと割り切ることも必要だ。

2番の源田選手が、1番打者が倒れたあと、二塁打や三塁打を打ってひとりでチャンスメイクできるようになれば、ライオンズの得点力は大幅に上がっていく。2020年のライオンズの得点力が低下してしまった要因の一つとして、源田選手の二塁打が前年よりも9本減ってしまったことを無視することはできない。

もちろん昨季は通常よりも23試合少ないシーズンだったわけだが、2019年は全ヒットの21%が二塁打以上の長打だったのが、2020年はその数字が16%に低下してしまった。ちなみに2020年の栗山選手のこの数字は36%だった。つまり変則的なシーズンが影響した、という言い訳はできないということだ。

栗山選手の場合は二桁本塁打で長打率を上げていくこともできるが、源田選手の場合は二桁三塁打でこの数字を上げていってもらいたい。打球の角度を上げることのより二塁打・三塁打が増えていけば、源田選手の走力で相手バッテリーにプレッシャーを与えながら、得点圏のチャンスを作っていくことができる。

相手バッテリーからすると、たまにしかホームランを打たない源田選手にホームランを打たれるよりも、走力の高い源田選手に二塁打・三塁打を打たれる方がよほど嫌なはずだ。源田選手の走力があればシングルヒットでも二塁から生還できる可能性が高いし、源田選手が塁上にいる限りは、バッテリーも集中力をバッターだけに向けることができなくなる。

今ライオンズに足りないのは東尾野球

近年のライオンズは打線の破壊力ばかりが注目を集めていたが、筆者個人としては1番金子侑司選手、2番源田壮亮選手のコンビにより、塁上を引っ掻き回しながらバッテリーの集中力をバッターに向けさせない状況を作り、チーム全体の得点力が上がるようになっていくのがベストだと考えている。

二連覇を果たした2018〜2019年も、ライオンズ打線はまだ「打線」にはなっていなかった。まだどちらかと言えば個々が打つことにより相手を粉砕する攻撃スタイルだった。だが今季以降は1・2番コンビが主役となり、クリーンナップ以降の長打力の高さが霞むほどの野球も見せてもらいたい。

ちなみに今季からカープのヘッドコーチに就任された河田雄祐コーチは、広島野球に「Hit!Foot!Get!」時代の東尾野球を注入していこうとしている。これはチームの得点力に安定性をもたらすためには理に適った戦略だと言える。そしてまたライオンズ打線にも、金子・源田両選手による「Hit!Foot!get!」野球が必要なのではないだろうか。

走力のある1・2番コンビで塁上を引っ掻き回しながら3番のクラッチヒッター森友哉捕手につなぎ、そして破壊力抜群の山川穂高選手、中村剛也選手らに繋いでいくことができれば、今までは優勝しながらも繋がりに欠いていた打線が繋がるようになり、少ないチャンスで得点を増やせる、大人の打線へと進化していくことができるはずだ。

そのためにも2番源田キャプテンの打撃の進化が待たれるところであると、筆者は考えている。

源田壮亮

源田壮亮選手の守備率1.000はまさに至難の業

2020年、広島東洋カープの菊池涼介選手が二塁手として史上初の守備率1.000を達成した。この記録に触発されたのがライオンズのキャプテンであり、不動のショートストッパーでもある源田壮亮選手だ。源田選手自身は「今までは二遊間で一年間ノーエラーは不可能だと思っていた」と語っているが、菊池選手の記録により源田選手自身も2021年シーズンは遊撃手としてノーエラーを目指していくことになる。

だが仮にもし源田選手が今季守備率1.000を達成できたら、その記録は菊池選手以上の価値を持つことになるだろう。

20代中頃までの菊池選手は最高23盗塁をマークするなど走力も高く、守備範囲が非常に広い選手だった。だがここ2〜3年の菊池選手の守備を見ていると、守備範囲の広さはその頃よりも狭くなっている。どちらかと言えばそれほど冒険はせず、堅実にアウトカウントを増やしていく守備スタイルに変わってきている。もしかしたら30代になったことによる走力の衰えもあるのかもしれない。

源田選手の走力はまだまだ盗塁王を狙えるレベル

一方源田選手の場合は盗塁を狙えるレベルの走力を持っている。2020年に関しては前半戦は打撃が振るわず、後続の3番打者も固定し切れないチーム事情もあったため、2番を打っていた源田選手は18盗塁止まりとなってしまった。だが実際の走力としては40盗塁を目指せるレベルにある。

菊池選手とは異なり、源田選手の走力はまだまだ全盛期の最中にある。そうなると守備範囲も自ずと広くなっていき、他の選手では追いつけない打球にまで追いつくことができてしまう。

例えば全盛期の松井稼頭央選手は失策数の多い選手ではあったが、これは守備力が低いからではなく、人が追いつけない打球にも追いついてしまい、グラブが難しい打球にも届いてしまうことによりエラーが記録されてしまっていた。これに関しては20代中頃の菊池涼介選手も同様だった。

2020年の菊池選手とは異なり、源田選手の守備範囲はまだまだ球界トップクラスで広い。これだけ広い守備範囲を持ちながら守備率1.000を達成することは、まさに至難の業だと言える。

だがその守備範囲の広さに堅実性加えるための練習も源田選手は怠ってはいない。ルーキーイヤーの2017年には高い守備力を誇りながらも21失策とリーグ最多を記録しているのだが、2018年は11個、2019年と2020年は9個と半減させている。

源田壮亮選手が守備率1.000を達成するために必要な外的要素

守備力1.000を達成するためには捕球エラーをなくすことと同時に、送球エラーをなくす必要もある。そのための創意工夫として、今季は深いところで捕ったボールは無理にノーバウンド送球をしようとはせず、ファーストが捕りやすいようにあえて手前でワンバウンドさせて投げるという対策もしていくようだ。自主トレでもファーストが捕りやすいワンバウンド送球を上手く投げるための練習を繰り返しているらしい。

よほどの事態にならない限り、ショート:源田選手・ファースト山川穂高選手という布陣になる。山川選手はもう守備が下手な選手ではなくなったのだが、まだ上手いとも言い切れない。清原和博選手のように、ファーストとしてゴールデングラブ賞を目指せるレベルにはまだ至ってはいない。

だが源田選手が守備率1.000を目指すためには山川選手の協力が必要だ。源田選手がいくら堅実な守備を見せ続けたとしても、年間の守備機会は多いと800回近くあるのだ。800回も打球を処理していれば、さすがに1〜2回は手元が狂ってしまうことだってある。そんな時山川選手が好捕してくれれば源田選手にエラーが記録されることもない。

守備率1.000は源田選手ひとりでは達成できない

つまり何が言いたいかと言うと、野球は個人種目ではないということだ。山川選手が、源田選手が守備率1.000を目指していることを念頭に置いて守ってくれなければ、源田選手だけで守備率1.000を目指すことは不可能に近い。

例えば極端な話、上手い一塁手からするとショートバウンドというのはイレギュラーでボールが逸れる確率がほぼないため、捕球しやすい送球だと言える。だが普通なら捕れるこのショートバウンドをもし山川選手がこぼしてしまったとしたら、これは源田選手に悪送球エラーが記録される可能性が高い。

筆者個人としては、源田選手にはもっともっと声を大にして「守備率1.000を目指す」と言って欲しい。そうすれば特に源田選手と絡むことの多い一塁:山川穂高選手、二塁:外崎修汰選手も守備力をもっと上げていく必要があると考え、内野陣全体の守備力アップにもつながっていくはずだ。

三塁は基本的には中村剛也選手になると思うのだが、中村選手が今の年齢から守備力を向上させるというのは現実的ではない。だが遊撃手と三塁手が絡む機会というのは比較的少ないため、源田選手のミスを中村選手がカバーしなければならない状況はほとんどないだろう。

とにかく源田選手が守備率1.000を目指すことによって、内野陣全体の守備力が向上していくことが何よりも望ましいことだ。そのためにも源田選手が守備に関してどんどん公言することにより、山川選手や外崎選手がプレッシャーを感じ、もっと守備力を上げる必要があると強く感じてくれるようになることが大切だ。そうすればそれぞれが切磋琢磨し、相乗効果も生まれていくだろう。

源田選手の守備力は年々向上している。そこに釣られて一二塁間の守備力もアップしていけば、ライオンズの内野陣はまさに鉄壁となっていくだろう。そして源田選手にはいつの日か、辻発彦監督が持つゴールデングラブ賞8回という記録を上回ってもらいたい!