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東京ヤクルトスワローズにコロナウィルス感染者が出てしまい、その濃厚接触者と思われる6選手と合わせ、スワローズでは現在7選手が試合に出られない状況になってしまっている。そしてこの影響でスワローズの2軍戦は中止となっている。これはまったく対岸の火事などではない。ライオンズでこのような状況が起こったとしてもまったく不思議ではない、実際プロ野球と同じレベルで感染に気をつけているJリーグでも活動ができなくなるチームが出ている。

スワローズのこの状況が、今ライオンズに起こっていたらと思うとそれだけで背筋が凍りつく。現在は主砲山川穂高選手が左ハムストリングスの肉離れで離脱し、好調栗山巧選手も軽症とは言え、下半身の張りで登録抹消となっている。もしこのような状況でスワローズのように7選手も追加で試合に出られない状況になってしまったとしたら、とてもじゃないが優勝を狙うことなど難しく、毎日行われる試合を無事消化するだけで手一杯となるだろう。

コロナウィルスの流行はまったく収まる気配がない。日本は他国に比べてワクチン接種の状況が異様に遅れている。実は少し前にロシアが、日本に対して「スプートニクV」というロシア製ワクチンを提供できるという旨のアプローチをしてきてくれていた。だが日本政府はその救いの手をあっさりと断っている。その理由はロシア製のワクチンを日本でアメリカ製よりも先に使えばアメリカが良い顔をしないということ、そして北方領土問題などの地政学的問題が影響していると考えられている。

つまり日本でワクチンを摂取できるのはまだまだ先であり、とてもじゃないがオリンピックまでに間に合うような状況でもない。そんな状況であるため、ライオンズにコロナ感染者が出たとしてもまったく驚くべきことではない。ちなみにメジャーリーグでは、選手の85%以上がワクチン接種を行えば、コロナウィルスの感染防止策をほぼ撤廃してリーグ運営が可能になるとコミッショナーからアナウンスされている。NPBでも今後、MLBより大幅に遅れて同様の指針が出されるのだろうが、しかし日本ではワクチンそのものがなかなか手に入らない。ちなみにMLBでは、開幕までの近日中にメジャー登録選手のほとんどがワクチン接種を終えられそうな球団も数球団ある。

プロ野球全体に勇気を与えるであろう松井稼頭央監督の「代打オレ!」

SARSなどが流行した頃より、プロ野球では感染症が流行り出すとジェット風船の利用が禁止されるようになった。筆者個人としてはジェット風船は好きではないため、コロナウィルスが収束した後でもジェット風船を飛ばす必要はないのではないかとさえ思っている。少し気にし過ぎかもしれないが、筆者はいつもメットライフドームでジェット風船が飛ばされる時間帯にはトイレや売店など、風船が飛んでこないエリアに出るようにしていた。

西武球団は昨年若獅子寮がリニューアルされてから育成選手を多く獲得できるようになったが、それでもスワローズと同じ状況になれば、2軍戦を中止せざるを得なくなるだろう。こんな時、心情的には現在独立リーグに派遣されている出井敏博投手を、スワローズに派遣してあげて欲しいとも思ってしまう。だがそれは簡単なようで簡単ではない。なぜなら、繰り返しになるがいつライオンズでも感染者が出るかどうか分からないからだ。もし感染者が出た場合は、井出投手をすぐにチームに戻さなければならない。このような事情があるため、ライオンズだけではなく、他球団も含めて今スワローズに選手をレンタル移籍させることは非常に難しい。

考えられる方法としては、よほど選手が余っている球団から金銭トレードで選手を譲ってもらうか、浪人や昨年のトライアウトで声がかからなかった選手を呼び戻すことくらいしかできないのではないだろうか。例えば井川慶投手はまだ引退を宣言していなかったと思うのだが、まだ41歳だし、井川投手には失礼ながら間に合わせとしてスワローズは呼んでもいいのではないだろうか。

だがスワローズの状況はもう一度言うが対岸の火事ではない。ライオンズも感染に気をつけるだけではリスクマネジメントを行なっているとは言えない。スワローズのように感染者が出てしまったとしても何とか持ち堪えられるように準備をしておく必要がある。例えばライオンズでは2019年に星孝典コーチを、急遽育成選手契約に切り替えて2軍の試合に出てもらったことがあったが、このような引き出しを今のうちに増やしておく必要があると思う。

例えば鬼崎裕二コーチや上本達之コーチなどは、2軍であればまだ一応は試合には出られるのではないだろうか。それかファンやプロ野球を勇気付けるためにも、松井稼頭央監督が一時的にプレイングマネージャーになれば良いと思う。松井監督が「代打オレ!」をやれば、2軍の試合だったとしてもプロ野球は大盛り上がりになるはずだ。結果的に三振に倒れてしまったとしても、2軍の指揮官自らが最先鋒に立つことで多くの人に勇気を与えることができる。

実は他球団よりも感染リスクが高いライオンズの構造

もはや「感染者を出さないようにする」と考えるだけでは事足りる状況ではない。「感染者は必ず出る」という頭でチーム運営をしていかなければ、それこそペナントレースそのものが中止に追い込まれる可能性だってあるだろう。そうならないためにも他球団の選手たちは「スワローズは可哀想に」などと同情している場合ではない。

ライオンズの場合は1軍と2軍の本拠地が同じ場所であり、1・2軍の選手が室内練習場を共有することも他球団に比べると遥かに多い。つまり一度感染者が出てしまうと、最も1軍に影響が出る危険性があるのがライオンズなのだ。スワローズの場合は1軍は神宮で、2軍はそこから少し離れた戸田を本拠地にしている。そのため2軍の選手を今のところは安心して1軍で起用できる状況ではあったようだが、しかしライオンズの場合同じようにできるのかは分からない。それが1・2軍の本拠地が同じ場所であるという、今のところの唯一のデメリットと言えるかもしれない。

ライオンズは昨季、コロナウィルス関連では金子侑司選手森友哉捕手が脇の甘いところを見せてしまっているため、さすがに今季は昨季以上に厳重に、チーム活動時間以外の生活も管理されている。だがそのような管理など、スワローズだってやっていたとは思う。どれだけ気をつけていても、感染者は出てしまう時は出てしまうのだ。

だからこそ渡辺久信GMには感染対策だけではなく、「感染者は出る」という前提でリスクマネジメントをしっかりと敷いておいて欲しい。スワローズには大変申し訳ない気分だが、しかし今はどの球団もスワローズを助けている場合ではない。「感染者は必ず出る」と考えた上での球団運営が今季はこの先特に必須であると、筆者は考えている。

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コロナウィルスの感染者数が急増し、人口10万人当たりの感染者数が全国で3番目に多くなっている宮崎県は、NPBに対し無観客でのキャンプインを要請した。一時は県内でキャンプを張れない可能性もあっただけに、無観客とはいえプロ野球を受け入れてくれる宮崎県には感謝をしなければならない。

宮崎県は、キャンプ中は6球団が集結する予定で、そのうち5球団が県内にキャンプの本陣を置くことになっている。ライオンズもその1球団の一つで、A班は南郷で毎年キャンプを張っている。

源田壮亮キャプテンの言葉通り、やはりファンの声が響かない球春到来は実に寂しい。しかし今はそのような泣き言を言っている場合ではない。選手たちはファンに率先して今あるべき姿を見せていかなければならない。

宮崎県としてはNPBに対し、無観客でのキャンプインを要請することはまさに断腸の思いだったはずだ。キャンプ期間中の経済効果は過去最大だった2016年が144億円で、コロナウィルスが出始めた昨季でも124億円あった。宮崎県としてはこれだけの経済効果を失うことは、本当に大きな痛手だと思う。しかし痛手を負ってまでも、宮崎県は6球団を受け入れてくれる。

今季のキャンプインは派手な歓迎セレモニーもなければファンの姿もない。だがこのご時世で予定通りキャンプインさせてもらえることは、ライオンズナインもファンも、本当に宮崎県に対し感謝しなければならない。

だからこそ全国のモラルに乏しいごくごく一部のファンには、キャンプ中にふらりと宮崎県に行くことだけはやめてもらいたい。

ちなみに2020年はキャンプ期間中に80万人が宮崎県を訪れた。80万人というのは、メットライフドームを24回満員御礼にできるほどの人数だ。このファンの大移動に依存していた宿泊施設や飲食店も多かったはずだ。

西武は現段階では2月7日に緊急事態宣言を解除する方針であるようだが、解除する日にちを発令時点で決めることは本当に正しいのだろうか。東京都の場合は一日の感染者数が500人を下回り出したら解除する方針も持っているようだが、しかし12月には、500人程度の推移から感染者数が一気に爆発していった。もちろん緊急事態宣言は長引かないに越したことはないわけだが、しかし今は、まずはウィルスを根絶やしにする政策を最優先にすべきではないだろうか。

そしてプロ野球チーム側からすれば、もっともっと質の高いオンラインコンテンツを提供していく必要がある。例えばパ・リーグにはパ・リーグTVなどのライヴコンテンツが複数あるわけだが、料金を少し上積みすればキャッチャー目線や審判目線、ダグアウトのレオ人形目線のカメラで試合を観られるようにするなど、工夫のしようはいくらでもあると思う。

SkypeやZoomを使って場内アナウンスをする権利をファンに販売するオンラインサービスだって、十分需要が見込まれるし、導入コストもまったくかからない。コロナウィルスによってなかなか安心して野球場に行けないファンのために、このようなオンラインサービスを拡充させていくことは、球団マーケティン部の使命だと思う。

野球ではよく「ピンチの後にチャンスあり」と言うわけだが、しかしピンチにおいて、ただ次のチャンスをぼんやり待っているだけではチャンスは訪れず、ピンチ続きになってしまう。このピンチをチャンスに変えていくためにも、ライオンズには新生メットライフドームをフル活用し、もっともっとオンラインでファンが楽しめるコンテンツを開発してくれたら、筆者も一ファンとして本当に嬉しい。

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プロ野球の春季キャンプ開始が2月1日から延期される可能性が生じてきた。これはもちろんコロナウィルスの急激な拡大が影響している。現在1都3県に出されている緊急事態宣言だが、ライオンズがキャンプを張る宮崎県も独自の緊急事態宣言を発令している。

宮崎県の南郷からすると、ライオンズがキャンプを張っている間の経済効果は決して小さくはない。全国からライオンズのキャンプを見学しようと多くのファンが南郷を訪れる。そうなるとやはりコロナウィルスのさらなる蔓延が懸念される事態となり、今年、プロ野球が本当に九州・沖縄でキャンプを行うべきなのかどうかが、難しい判断になってくる。

仮にキャンプの見学を禁止にしたところで、南郷に訪れるファンは必ずいるだろう。インターネットですぐに情報を得られる現代で、見学の禁止を知らずに南郷まで来るファンはいないはずだ。つまり禁止だと知っていても来てしまうファンは来てしまう。

そのような状況を想定すれば、今季は南郷ではなく、メットライフドームでスプリングトレーニングを行うのも良いと思う。ドーム内や室内練習場にはファンは入ることはできない。だが南郷の場合は開放感のある屋外球場で行われるため、ドーム内のように立ち入りそのものを禁止することはできない。南郷に行きさえすれば、遠くからならライオンズのキャンプを見学することができてしまう。

確かに12球団を総合的に考えると、ドーム球場を持っていない球団や、ライオンズのようにエアコンがないドーム球場を本拠地にしているチームは気候的には不利になる。また、オープン戦前は他のイベントで本拠地が使えないこともあるだろう。

そのため、簡単に九州・沖縄でのキャンプを中止にすべきだ、と言うことはできない。だが現時点でのコロナウィルス感染者の爆発的増加を鑑みれば、12球団を100%公平にすることを最優先にするわけにもいかない。

現時点、ライオンズの場合は毎年恒例の、キャンプイン直前の出陣式をすでに中止にしている。毎年ここでルーキーや新加入選手のお披露目や、ブルーレジェンズの新メンバー紹介などが行われるわけだが、今年はその出陣式も中止になってしまった。

ファンとしては寂しい限りだが、しかし時代が時代なのだ。今はコロナウィルスにどのように打ち勝ち、どうすれば安全にプロ野球を開催することができるのか、ということを最優先にしていく必要がある。

一部のモラルに欠けたファンの出現を予測するならば、やはり今年はキャンプは公開せず、本拠地で粛々とトレーニングに励むしかないのではないだろうか。本拠地でのスプリングトレーニングとなれば人の移動も最小限で済み、感染リスクを抑えることもできる。

ライオンズの場合は、これから巨人・ソフトバンク同様に宮崎県と協議していくことになると思うのだが、仮に南郷・春野キャンプが中止になったとしても、ファンは必要以上に落胆することなく、選手・球団・ファンの三位一体で無事3月26日に開幕を迎えられるように、協力し合っていく必要があるのではないだろうか。

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埼玉西武ライオンズの選手たちも、何人かが自主トレをファンに公開する予定でいた。しかし東京都のコロナウィルスの一日での新規感染者数が2,400人を超え、再び緊急事態宣言が発令されてしまった。これは東京都の一日当たりの新規感染者が500人を下回るまでの発令になると言う。

山川穂高選手と森友哉捕手は沖縄県の宜野湾、外崎修汰選手は愛媛県今治市、高橋光成投手と平良海馬投手は沖縄県の宮古島での自主トレをそれぞれファンに公開する予定でいたが、これらは緊急事態宣言の再発令によりすべて非公開へと変更された。

また、東京都内では明後日1月9日に金子侑司選手のトークショーが予定されていたが、これも合わせて中止が発表された。

ライオンズからは昨季、コロナウィルスによる自粛期間中にゴルフに出かけたり、会食や人を家に招くなどのことを行なった選手を数名出してしまったが、そのような経緯もあり、以降は球団も厳重に選手を管理することにしたようだ。

現在ライオンズの選手たちは検温結果と行動記録を毎日球団に提出することが義務化されている。さすがにこのように管理された状況であれば、昨季のように脇の甘さを見せる選手も出て来ないのではないだろうか。

現在はCAR3219フィールドや屋内練習場など、選手たちは自由に使えるようになっているが、マスクの着用が義務付けられている。とにかく選手、スタッフ、ファンの誰にも感染者を出さずに開幕を迎えてもらいたいというのが、我々ファンとしての切なる願いだ。