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1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
楽天 0 1 0 0 0 3 0 0 0 4 8 0
西武 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0

【継投】
●上間永遠(1敗)〜佐野泰雄〜吉川光夫〜伊藤翔

観衆:6,653人、試合時間:2時間43分

イーグルスに伸び伸びとプレーさせてしまった3連戦

5連勝し、ホークスを敵地でスウィープしてきただけにイーグルスとの3連戦も期待していたのだが、結果はまさかの3連戦3連敗となってしまった。やはり火曜日の1回戦でイーグルス打線を波に乗せるような試合をしてしまったのが痛かった。

そして改めて見てみると、ライオンズとイーグルスの裏ローテの格の違いに差がありすぎた。イーグルスは岸投手、則本投手と開幕投手経験者が並んできたのに対し、ライオンズは松本航投手今井達也投手が共に四球で打線にリズムを与えられなかった。本来であれば岸・則本両投手の胸を借りるつもりで挑んでいかなければならないところを、相手打者と勝負する前に四球で試合を間延びさせてしまった。

3連戦というのは1試合が3回あるとは考えない。1カードに3試合あると考えながら戦っていくのがプロ野球だ。だからこそカードの一番手投手がしっかりと試合を組み立てることが非常に重要になってくるわけだが、イーグルスの先発陣はその役目をしっかり果たしたのに対し、ライオンズの先発陣はそれができなかった。

3連敗してしまったことを今ここで長々と書くつもりはないのだが、しかし1回戦の試合結果がこの3連敗を生んでしまったことは確かだろう。仮に1回戦で敗れていたとしても、もっと緊張感のある接戦になっていれば、イーグルスにメットライフドームでここまで伸び伸びとプレーをさせることもなかったはずだ。

筆者は火曜日に、ライオンズはホークス1回戦で勝ったことで良い形で3連戦を戦えるようになったと書いたわけだが、これとまったく同じ現象がこの3連戦で起こってしまった。やはり野球というのは流れが大事なスポーツなのだなと、ライオンズナインもつくづく感じた3連戦だったと思う。

プロ初登板で5回まで好投を見せてくれた上間永遠投手

さて、今夜は上間永遠投手のプロ入り初登板となった。結果的には5回1/3で83球を投げ、被安打5、四球2、失点4という内容だった。5回までは本当に素晴らしいピッチングを続けていたのだが、イーグルス打線が3巡目に入った6回に捕まってしまった。

上間投手の魅力はどの球種でもストライクが取れることなのだが、3巡目に入ってくるとそれが仇になってしまった。松本・今井両投手のように四球で崩れることがほぼないため、イーグルス打線も一通り球種を見ることができれば対応しやすくなる。

ちなみに6回は、完全にストレート系のボールが狙われていた。岡田捕手がもう少し早くここに気付いていれば、もしかしたらもう少し違う6回の結果になっていたかもしれない。決して崩れてしまったというわけではなく、イーグルス打線の戦術にハマってしまったという打ち込まれ方だっただけに、配球に関してはベンチからもう少し指示が飛んでも良かったのかなとは、試合を見ながら筆者は考えていた。

しかし5回までは本当に素晴らしいピッチングだった。今日の6回のピッチングを次戦以降に生かしてくれれば、上間投手はしばらくの間はローテーション投手として回っていくのではないだろうか。ニール投手が1軍に合流するまでは早くてもまだ1ヵ月程度はかかる見込みであるため、上間投手の登場は4月のチームを支える存在となるはずだ。

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1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
楽天 1 0 1 0 1 0 2 1 0 6 9 0
西武 0 0 0 0 2 0 0 0 1 3 8 1

【継投】
●今井達也(1敗)〜佐野泰雄〜宮川哲〜ギャレット〜伊藤翔〜田村伊知郎

【ホームラン】
若林楽人(プロ1号)

観衆:7,390人、試合時間:3時間39分

野手大量指名ドラフト以降燃えている山野辺・呉両選手

今夜の先発マウンドに登ったのは今井達也投手だった。結果的には5イニングスで104球を投げて被安打5、四死球6、失点3という内容で、決して満足のいくものではなかった。これでライオンズはイーグルスに2連敗となってしまったわけだが、負けてしまったものをとやかく言っても始まらない。残念ながら首位は陥落してしまったが、また明日から良い戦いを見せてくれればそれで良いと思う。

試合としては3-6で敗れてしまったが、打線は8安打を放ち3点を奪っている。スタメンクラスの野手4人を欠いている状態を考えれば、打線の方は善戦してくれていると思う。状況を考えれば打線が沈黙を続けてしまったとしても不思議ではないほど離脱者が出ているのだが、今季は1軍定着を目指す若獅子たちが本当にナイスバッティングを見せ続けてくれている。

山野辺翔選手や呉念庭選手は今季に対しては危機感もあったはずだ。その理由は渡辺久信GMが、昨年のドラフトで野手を大量指名したからだ。現にそのドラフトで指名されたルーキー3人がここまでの試合でホームランを打っている。これだけルーキーたちが躍動しているのだから、山野辺選手や呉選手としては、昨年までと同じことをしていたら整理リストに名前が入ってしまう。そんな危機感がふたりを掻き立てているのではないだろうか。

呉選手は今夜も長打を放っているし、山野辺選手もタイムリーヒットと犠牲フライで2打点を挙げている。月末までにはメヒア選手スパンジェンバーグ選手が1軍に合流する見込みとなっているが、それまでは何とかこの若獅子たちの躍動でチームの勢いを保ってもらいたい。そしてメヒア選手とスパンジェンバーグ選手が合流した後でも、簡単には外国人選手たちにポジションを明け渡さないというような活躍を今後も期待したい。

若林楽人選手にも飛び出したプロ1号ホームラン

ここまでルーキーのブランドン選手、渡部健人選手のルーキー2人がホームランを放っていたのだが、今夜は3人目、これまたルーキーの若林楽人選手がプロ1号をマークした。

初球は外角のストレートを見逃し、2球目はインハイのスライダーを空振りしてカウント1-1となった3球目、真ん中外寄りに入ってきた甘いカーブを僅かに泳がされながらも上手くバットに乗せていった。プロ1号はレフトスタンドへの一発となった。それにしても今季のルーキーたちは本当に失投を見逃さない。1軍レベルの厳しいボールにはまだ対応し切れていないルーキーたちだが、しかし甘いボールが来るや否や積極的に振っていく。この物怖じしない積極性が好結果に結びついているのだろう。

1年目は、相手投手の配球データを頭に入れるだけで精一杯だと思う。だが実際のところはデータは役に立つようで立たないことも多い。当然だがデータ通りのピッチングになることなど稀有だからだ。そうなるとあとは経験値が頼りになってくるわけだが、ルーキーたちにその経験値はない。だからこそ今は結果を恐れず、積極的に打てると思ったボールを振っていくことが大事なのだと思う。

ルーキーたちがこのまま活躍し続けられることはないだろう。いつか調子が落ちてくる時がやってくる。だがそんな時でもくよくよしたり、考え過ぎたりはせず、相手投手の胸を借りるつもりで自分のスウィングを貫き続けて欲しい。そうすればきっと、日本シリーズが終わるまで1軍に居続けることができるだろう。

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1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
楽天 1 0 1 0 2 7 0 2 0 13 13 0
西武 0 1 0 0 0 1 0 0 0 2 3 0

【継投】
松本航(1勝1敗)〜吉川光夫〜田村伊知郎〜井上広輝

【ホームラン】
中村剛也(2号)

観衆:8,608人、試合時間:3時間12分

西口コーチの思いやりも見えた松本航投手の早期降板

開幕9試合目にして、今季初めて投手陣が大崩れしてしまった。まず先発マウンドに登ったのは松本航投手だったが、初回から4連続四球を出して1点を失ってしまう。この初回に関しては、どのボールでストライクが取れるのかと探っているうちにバタバタと行ってしまったという印象だった。

2回以降はやや立ち直ったようにも見えた。だがストレートには球速表示ほどの伸びは感じられず、変化球もやはり高めに浮いてしまうことが多かった。2回以降は、初回と比べると腕の振りも鋭くなったように見えたのだが、しかし全体的なバランスを取り戻すことはできず、4回までを何とか2失点で抑えはしたものの、5回のマウンドに登ることはなかった。

球数としてはまだ90球だったため、もう1回くらい行かせてもいいのでは、とも思ったが、「悪い日に球数を投げさせても仕方ない」という西口投手コーチの親心だったのかもしれない。大怪我をする前の予想以上に早い継投策で、「今日はこのぐらいにしておいて、次回はしっかり頑張れよ」というニュアンスの降板だったようにも筆者の目には映った。

2点を失い慎重になり過ぎた吉川光夫投手

二番手としてマウンドに登ったのは吉川光夫投手だった。だがこの吉川投手が結果として試合を壊してしまう結果となる。6回には二者連続でストレートの四球を出してしまうのだが、これは5回にすでに2点を失っていたことと、6回の先頭打者に甘いボールをヒットにされてしまったことが響いていたのだと思う。

甘いコースに投げて、これ以上の失点は重ねられないという気持ちは見ていても伝わってきた。しかしそこで大事に行き過ぎてしまい、際どいコースがすべてボールの判定となってしまう。せめて6回の先頭打者を抑えられていれば、もう少し大胆に攻めていくこともできただろう。だがこのあたりから、吉川投手のピッチングはどんどん逃げのピッチングになっていき、そしてストライクを取りに行くと甘く入ってしまいヒットを打たれる、という悪循環に陥ってしまった。内容としてはベテランらしからぬものだったと思う。

吉川投手はここまでリリーフとして非常に良い働きを見せてくれていただけに、吉川投手自身今日の内容には落胆してしまったはずだ。結果的には6回には一死も取ることができず、1回0/3で8失点という散々な内容になってしまった。吉川投手としてはここでロングリリーフを成功させて、何とか試合を整え直す役割を果たしたかったわけだが、今夜に関してはそれが上手くいかなかった。そして一度火がついてしまったイーグルス打線を三番手以降も止めることができず、今日は登板した4投手全員が失点し、13点をイーグルスに献上してしまった。

1軍定着に対する執念を燃やし続ける山野辺翔選手

一方の打線も今日は散発3安打で、4番中村剛也選手のソロホームランと犠牲フライで2点を返すのがやっとだった。中村選手に関しては、開幕に間に合わないかもしれないと言われていたのが本当に嘘のようだ。4番としての仕事をきっちりと果たしており、開幕に間に合わないどころか、どの選手よりも良い状態でプレーをしているようにさえ見える。さすがはプロで20年やっているだけのことはある。

さて、今日は3打数ノーヒットだった山野辺翔選手について少し書いておきたい。今日はヒットは出なかったわけだが、山野辺選手のバッティングの状態は非常に良いと思う。

特に5回の打席、ここはピッチャーに7球投げさせたのだが、上手くファールで粘り続けた。本当であれば一番甘かった初球のスライダーを仕留められれば最高だったのだが、それをファールにしてしまった後も、1-2と追い込まれた状態で粘り続けた。相手は岸孝之投手という難敵だったわけだが、去年までの山野辺選手であれば7球投げさせる前にアウトになっていただろう。そして7球目まで行っていたとしても、非常に良いところに決まったチェンジアップで空振りをしていたと思う。

だが今日はそこで簡単に三振に倒れることはなく、チェンジアップに完全に泳がせられながらも上手くバットを合わせていき、レフトフライを打っていった。ここでこの低めのチェンジアップを見逃せるようになれば山野辺選手も一流打者になれると思うのだが、このボール球に手を出してしまうというのは、カウントが追い込まれていたという状況と、まだ1軍での打席数が少ないという状況のせいだろう。

山野辺選手もこのまましばらくセカンドとして試合に出続ければ、もっと選球眼を磨くことができ、もっとヒットを打てるバッターになることができるはずだ。それこそ現役時代の辻発彦選手のように、反対方向へのバッティングを徹底していけば、3割を打てることだってあり得るかもしれない。

オープン戦の段階からここで書いてきたように、今季の山野辺選手は昨季までとは全然違う。1軍定着に対する執念が見えるのだ。春季キャンプでは熊代聖人選手を目標にすると語っていたが、もう熊代選手の立場はとっくに追い越してしまったと言って良いだろう。怪我人続出の影響にも恵まれたわけだが、ここまで山野辺選手はレギュラーとして十分通用する働きを見せてくれている。

あとは本当に場数さえ踏んでいければ、このままセカンドのレギュラーを死守し続けることだってできるはずだ。外崎修汰選手は骨折だったため、少なくとも2〜3ヵ月は1軍には戻って来られないだろう。だが山野辺選手が執念を燃やし続けてくれれば、外崎選手が戻ってくるまでの間はこの形で十分戦っていけるはずだ。明日から再び引き締まった試合展開を見せていくためにも、筆者は山野辺選手の執念が非常に大きな存在になっていくはずだと確信している。

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今井達也投手はなぜ四球で自滅するパターンが増えたのか?!

今日の試合、筆者が注目したいのは2つのポイントだ。1つ目は言うまでもなく今井達也投手の乱調。そして2つ目は4回表の木村文紀選手の送りバント失敗の場面。まず今井投手に関しては本当に四球が多い。今日の登板を終えての今季今井投手の与四球率は7.59だ。これではあまりにも多過ぎ、今日のように初回から試合を壊してしまったとしても不思議はない。ではなぜ今井投手はここまで制球に苦しんでいるのだろうか?

筆者が思うに、好調時の今井投手のフォームと比較をしていくと、最近はステップした後の左太腿の立ち方がやや大きいように見える。そのために重心が僅かに上がってしまい、相対的にリリースの瞬間に肘が下がっているように見える。こうなってしまうと下半身が腕の振りに振り回されるようになり、土台が不安定な状態で投げざるを得なくなる。

プロに入ってから上半身の筋力を大幅に鍛えたのだろうか。今井投手が本当に伸びのあるボールを投げていた頃と比較をすると、下半身の粘りよりも、上半身の強さでボールを投げるフォームになっている。上述した太腿がやや立っているという点がまさにその典型だ。太腿が立って左膝が伸びれば伸びるほど、球速は僅かにアップする可能性はあるが、制球力に関してはどんどん不安定になっていく。今井投手の制球力低下はこの左膝にあると見て間違いないだろう。

つまり来季今井投手が安定した制球力を見せるためには、左太腿をもっと水平に近付け、左膝の曲げ具合をあと少し深くすることが必要だと筆者は見ている。本来であれば今季は高橋光成投手と共に二本柱として表裏ローテの一番手を務めなければならない今井投手であったわけだが、結果的には不振による2軍降格を経験したり、1軍で投げても四球で自滅するパターンが多くなってしまった。このような結果を鑑みても、今井投手はそろそろパーソナルコーチと契約を結ぶべき時期に来ているのかもしれない。

ベテラン選手にあってはならないミスをしてしまった木村文紀選手

さて、もう一つのポイントは木村文紀選手の送りバント失敗だ。確かに走者二塁一塁でのバントは簡単ではない。だが問題なのは、これがあくまでも送りバントであったということだ。つまりボール球に手を出す必要はなかった。にも関わらず木村選手は初球内角高めの完全なボール球を見逃すことができなかった。これだけ高いボールをバントしてしまっては、当然転がすことは難しい。

結果的に捕手への小飛球となり、戻れなかった森友哉捕手も二塁でアウトになってしまった。そして無死二塁一塁というチャンスが一瞬で二死一塁と萎んでしまう。木村選手の打率は.227と非常に低い。これだけの低打率で、高めのボール球でのバント失敗で併殺というのは、レギュラーとしては非常に物足りない。仮に転がせればバントを失敗したとしても一死二塁一塁という状況を維持できたかもしれない。だがビハインドで、しかもCS進出をかけた大事な一戦でのこの凡ミスは、後々首脳陣が木村選手を起用することに対しても不安が生じてしまうのではないだろうか。

現状.227でも木村選手を起用せざるを得ないチーム事情がある。他の若手外野手に期待を寄せたいところではあったが、まだ勢いのある若手外野手は出てきてはいない。ちなみに首脳陣の木村選手への信頼も薄らいだようだ。このバント失敗の直後、ライトは愛斗選手に入れ替わっている(実際には怪我による交代であったようだ)。木村選手は今季32歳ともう若くはない。この年齢でこのようなミスをしていては、来季与えられるチャンスは大幅に減ってしまうだろう。

木村選手はこのまま終わってしまうのか、それとも来季こそは期待に応えてくれるのか。ここまでは辻監督の期待も大きく下位打線で重用されて来たが、若手外野手が育ち始めている今、来季はそうチャンスは多くならないだろう。そうなると木村選手の生きる道は、パンチ力のある代打の切り札あたりがメインになっていくはずだ。だが代打陣が手薄なライオンズにとっては、もしかしたらこれからはライトは若手選手に競わせ、木村選手を控えに回して行った方がチームにとっても、木村選手にとっても、今後の最善となるのかもしれない。